2023年3月11日土曜日

ヤマトヒメホソキノコバエ

この日曜日は下草も乾いていたので、お散歩ネットでガサガサしながら適当に摘まんで帰った。

その中の一つ、ホソキノコバエ科を久々に見た。

ヤマトヒメホソキノコバエ
Bolitophila japonica
ヒメガガンボをさらに弱々しくしたような虫。

翌日見たら、すでに頭部が乾燥で変形してしまっていた。

触角が長い。

前翅長は約4.5mm。

むか~し「一寸のハエにも五分の大和魂・改」という双翅目の掲示板で質問したことのある虫である。

当時(2010年)質問した個体は♀だったので、ホソキノコバエの一種で終わってしまったのだが、今回は♂だったので交尾器を観察してみた。

腹端を外して、、、

矢印の生殖端節(gonostylus)の基部に三味線のばち状の硬化した突起物が見える。

10%KOH水溶液で透化処理して、、、分解。

で、♂生殖器の拡大。
ヤマトヒメホソキノコバエ
Bolitophila japonica
Male genitalia
たぶん、ヤマトヒメホソキノコバエで合ってると思う。

翅でもある程度絞れそうなので、スライドグラス2枚に挟んで撮影。

ヤマトヒメホソキノコバエ
Bolitophila japonica
Wing vein
R2+3脈が翅端に向かわずR1脈に合流すること、
R2+3脈は垂直に位置すること
M-Cu横脈が存在すること
辺りが特徴かと思う。

翅脈図は以前掲示板に貼ったものを再掲。
()内は古い図鑑などで採用されている翅脈名。

ではまた

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