2023年5月6日土曜日

ミダレカクモンハマキの幼虫(ほぼ前蛹)と蛹

庭のクヌギにいたいもむし。
というか、トビオくんの餌に使ったクヌギの葉にくっ付いていた。

2023年4月24日
ミダレカクモンハマキ終齢幼虫
Archips fuscocupreana
背面
ミダレカクモンハマキ終齢幼虫
Archips fuscocupreana

ちょっと見にくいけれど、矢印のところに透けて見える黄色いのが精巣である。つまりオス。
葉を綴って営繭していたので、ほぼ前蛹状態であろう。

などと言っている内に蛹化。
2023年4月27日
ミダレカクモンハマキ蛹
Archips fuscocupreana
体長は約10mm。

で、5月5日、こどもの日に羽化
ミダレカクモンハマキ♂
Archips fuscocupreana

本種の♂は前翅前縁基部(矢印位置)に折り返し部分がある。
コレを「前縁褶(ぜんえんしゅう・ぜんえんひだ): costal fold」といって、♀には無い構造であり、ハマキガ亜科の数属に見られる特徴である。

羽化後の繭からは蛹が飛び出している。

ハマキガ科の蛹は、腹部のトゲを使って頭を繭から出してから羽化する。
腹部も伸ばしているので全長が14mmくらいに増えている。
繭の中で羽化しちゃうと、ハマキガはちっちゃくて非力だから外に出られなくなる。
それに対して工夫しているわけですな。

蛹の腹端、側面
腹部第8・9・10節は癒合している。

蛹の腹端、腹面
尾端の鉤状刺毛で繭に固定している。
羽化の際に蛹が繭から飛び出すときにもコレが錨(いかり)の役割を果たしており、勢い余って蛹が落っこちることを防いでいる。

第9腹節に交尾器開口部、第10腹節に肛門が開口している。
(開口と書いたが穴が開いているわけでは無い。)
画像は♂なので、交尾器開口部は第9腹節にあるが、♀の場合は第8腹節に陥入する形で開口しているので、蛹での雌雄の区別は可能である。

この辺は、過去記事にも解説してあるのでそちらを参照されたい。↓



ではまた


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