5年前の記事で紹介したハマキホソガの一種↓。
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大型のホソガで
タブノキハマキホソガ Caloptilia syrphetias と
ホソバタブハマキホソガ C. crinotibialis のどちらかだったんだけど、
正確な同定には交尾器の確認が必須、だとかのことで今後の課題としていた。
近所では成虫越冬のようで、寒くなるとよく見かけるのだが、見た目が地味なのでついつい放置してしまっていたけど、
この間お散歩ネットに入ったのを持ち帰ったので交尾器を確認してみた。
2種の交尾器は以下の文献を参照。
「A taxonomic revision of the Gracillaria group occurring in Japan (Lepidoptera: Gracillariidae)」
上記の文献ではタブノキハマキホソガはCaloptilia perseellaの学名で書かれているので注意。はシノニムで消され現在はCaloptilia syrphetias である。
さて、10/29に採集したのはこんなヤツ。
ホソバタブハマキホソガ♂ Caloptilia crinotibialis |
中脚がフサフサ。
後脚は腹部にそって畳まれており、前脚と中脚4本で止まっている。
ものすごく爪先立ち。
翅を拡げたところ。
ホソバタブハマキホソガ♂ Caloptilia crinotibialis |
触角も長い。
で、この個体の交尾器。
ホソバタブハマキホソガ Caloptilia crinotibialis Male genitalia |
ホソバタブハマキホソガ Caloptilia crinotibialis Male genitalia |
あと矢印位置にタブノキハマキホソガではバルバとほぼ同長の毛束を備えることで区別できるようだ。
(詳しくは文献をググってみてね。無料で見られます。)
おまけ
展翅中に腹端をピンセットで引き出したところ。
タブノキハマキホソガでは矢印位置に毛束があるので、プレパラートにして光学顕微鏡で見るまでもなく、♂であれば実体顕微鏡下で区別できそうである。なお、5年前の標本は交尾器を見ていないままなので不明のままである。
答え合わせになってないやん。
ではまた
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