オオバコヤガ Diarsia canescens |
10%KOH溶液に交尾器を浸けて10分加温。
ククルス(cucullus)・・・バルバ先端の多数の剛毛が生えた部分の名称
挿入器(ファルス phallus)・・・エデアグス(aedeagus)と呼ぶことが多い。
本当は体腔内に引き込まれる膜質部などを含めた挿入器全体はファルスと呼ぶのが正しいそうだ。
微針をガラス板にコツンとあてて先っちょを曲げたものを柄付き針にして
そろっと引き出す。
ある程度引き出したら反対側(下写真の矢印) から注射器で水を注入して反転。
ここら辺は旧ブログの「アケビコノハの♂交尾器」を参照。
反転した膜質部をベシカ(vesica)と言う。
ベシカに生じる刺状の突起はコルヌティ(cornuti 単数形はcornutus)。
ついでに♀交尾器
オスチウム・ブルサエ(ostium bursae)・・・交尾口
ドゥクツス・ブルサエ(ductus bursae)・・・交尾管;交尾口から交尾嚢までの管状部
コルプス・ブルサエ(corpus bursae)・・・交尾嚢
シグナ(signa 単数形はsignum)・・・交尾嚢内の硬化部、刺状や板状
本種の交尾嚢には細い硬化部が4個ある。なので複数形でシグナ。
右側に嚢状部があるがこれはコウスチャヤガにはない。
図鑑には「右遠位に小さい憩室がある」とあったが
専門用語での呼称は書いてなかった。
交尾の際は、交尾口の下部の硬化部に♂交尾器のギザギザがはまる感じかな?
ではまた
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