2019年1月12日土曜日

ホソヒョウタンナガカメムシ北上中?

日曜日のお散歩で倒木脇の落ち葉を捲っていたら
4mmほどのちっちゃいカメムシが歩いていた。

見たことある様なない様な?
・・・・・・
・・・
ない様な気がする、、、
ということで、冬場は採る虫が少ないしで、、、確保。

で、結果は初めて見る子でした。
ホソヒョウタンナガカメムシ Pseudopachybrachius gutta
裏側も
ホソヒョウタンナガカメムシ Pseudopachybrachius gutta ♂
日本原色カメムシ図鑑3巻(全国農村教育協会)では分布は四国、九州以南に
なっているが、きべりはむし37(2)37-48 の「神戸空港島の昆虫相」で2013年の
採集記録(本州初記録)があるので、ちょっとずつ北上してるのかもしれない。

以下特徴を抜き書き。
ヒョウタンナガカメムシ科  Rhyparochromidae の特徴
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前脚先端はシラミ型でない。(こうは書いてないけどシラミ型はクビナガカメムシ科)
前翅は網目状にならない。(網目状はグンバイムシ科等)
複眼間溝がない。(あるのはサシガメ科)
触角3・4節は長毛を密生した糸状にならない。(なるのはムクゲカメムシ下目)
単眼がある。(ないのはカスミカメムシ科やヒラタカメムシ科等)
前翅に楔状部がない。(あるのはハナカメムシ科やフタガタカメムシ科等)
前脚脛節末端に海綿窩がない。(あるのはマキバサシガメ科)
前翅膜質部の縦走脈は5本以下で横脈はほとんどない。
小盾板に上向きの棘状突起がない。(あるのはイトカメムシ科)
腹部5,6,7節の結合板は葉状に突出しない。
腹部第4と5節腹板の間の縫合線は前方に曲がる。
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ホソヒョウタンナガカメムシ属の特徴
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(本属はサビヒョウタンナガカメムシ族だけど族の検索は割愛。)
前胸背の前葉と後葉は明瞭にくびれ、前脚腿節に2本以上の棘状突起がある。
前胸背の襟状部は触角第1節の幅と同幅か広く、明瞭な点刻がある。
頭部の長さは複眼を含めた幅より短い。
前胸背の前葉と後葉はほぼ同長。
体長は5mm以下。
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カメムシ図鑑によると、本属はいまのとこ1種なので、
ホソヒョウタンナガカメムシにしておく。

以下拡大画像
前胸背は襟状部、前葉、後葉に区分される。

腹部を側面から
小さいので判りにくいが、4節と5節の間は矢印の間。

おまけ
腹端引き出してみた
処理しないとこのままじゃよく判んないね。

ではまた

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