2019年8月10日土曜日

チリイソウロウグモの外雌器

ちょっと前のツイート
いくつか見たうちの巣で、主がいない古巣をチラ見。
なんか違うのが居座っている。
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チリイソウロウグモ Argyrodes kumadai
ヒメグモの仲間だけど、自分では巣を張らずに他種の巣に間借りして餌を横取りしたり、あろうことか巣の主を襲うこともあるそうだ。

居候蜘蛛というより強盗殺人蜘蛛ではないか。

なんとなく採集して持ち帰ったら死んでいた。
おう。。

メス成体だったので外雌器のあたりを撮影。
体の模様はチリイソウロウグモだけど、
図鑑の外雌器の図となんか違う。

外雌器の上半分が膠(ニカワ)のようなもので覆われてよく判らない。

解剖して苛性カリ水溶液で炊いてみた。
矢印の膠部分はゼリー状になったので外す。
なんとなく図鑑の図に近づいた。

ギフチョウみたいに交尾の時オスが交尾栓を残すのかな?
たぶんそうだろう。
クモの中には触肢の栓子(精子を注入する針みたいなもの)を
交尾後に折って外雌器に残すヤツもいるそうで、
後から浮気されたりしないように対策している。
下手したらメスに食べられたりするし、
オスはみんな子孫を残すのに必死みたいである。

外雌器を内側から
外から見るより複雑な構造である。

透過光で撮影

ではまた

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