もうツイッターで呟いちゃったけど、
すぐに埋もれてしまうのでブログにも記録。
2020年9月21日、神戸市須磨区
トリミング
アカギカメムシ Cantao ocellatus |
南方系のカメムシだが移動性の強い種で、今年は特に多かったようであちこちに目撃情報があり、北海道でも複数見つかっている。
というのをツイッターで見ていたので、散歩のたびに食樹のアカメガシワを気にしていたら、先週ついに出会えた。
情報大事。
手の届かないところで採集はしていないが、特徴のある大型カメムシなのでまず間違いはないだろう。
1993年発行の日本原色カメムシ図鑑第1巻では分布が「九州(?)、南西諸島、東洋区」だったのが、2012年発行の日本原色カメムシ図鑑第3巻では「本州(山口県)、四国、九州、屋久島、トカラ列島、奄美大島、徳之島、沖永良部島、南西諸島、うんぬんかんぬん」とずいぶん分布が北上している。
幼虫はそこらに生えているアカメガシワの実で生育するので、こちらでもそのうち幼虫がみられるかもしれない。
同日に見た同じキンカメムシ科の大型種。
オオキンカメムシ Eucorysses grandis |
本種も元々南方系のカメムシだったと思うが、関東以南の照葉樹林で生活しているとのこと。本種も移動性が強くて北海道や東北、高山帯でしばしば見つかる種類である。幼虫はアブラギリ、センダン、クチナシ、キブシ、ハゼなどの実で生育するそうな。
本種も南から飛んできたのかと思っていたが、神戸だと土着してるみたいである。
自分のツイッターを検索して出てきたお散歩コースにおける
オオキンカメムシの目撃(撮影)記録
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2015年6月14日クリの花
2016年10月10日ヘクソカズラ?
2017年3月5日シイの木?
2018年9月30日シロダモ
2020年9月21日アカメガシワ
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割りと毎年見てますな。
こちらもそのうち幼虫がみられるかも。
ところでアカギカメムシには前胸にカッコいいトゲが生える変異があるそうで、南に行くほどその割合が増えるそうだ。
こっちにも飛んでこないかしらん?
毎年、春以降にウスバキトンボやウラナミシジミが北上しては冬に死滅しているのは有名だが、思った以上に多数の種類が分布拡大を狙って北上しているのだろう。
こういうのを「無効分散」というが、案外無効ではないのかもしれないね。
以前旧ブログで紹介したリュウキュウフトスジエダシャクも地味な見た目で目立たないけどそんな種類かも知れない。↓
ではまた
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