2021年6月12日土曜日

反転した交尾器の乾燥標本・・・コガネムシ

 6月最初の日曜日。

今期初見の無印コガネムシ。

コガネムシ Mimela splendens

今風に言うと、
シン・コガネムシ?

コガネムシ Mimela splendens 


さて、交尾器の形状で分類するのはよくある方法である。

一昔前は交尾器の外形だけで検討されていたが、最近では内部の膜質部(交尾の際に反転して精子を注入する部分)の構造も検討されるようになってきた。

コガネムシはそこまでする必要もなく判るのだが、

コガネムシは適度に大きいので試しに確認してみた。

交尾器を取り出して、10%苛性カリ水溶液で10分煮て筋肉を溶かす。

その後、先を曲げた柄付き針でちまちまと膜質部を引っ張り出したのがコチラ。

コガネムシ Mimela splendens 
♂ genitalia

先の膨らんだ複雑怪奇な内袋が出てきた。


大きいし、割と丈夫そうな膜質部なので膨らませたまま乾燥してみた。

こんな感じ↓

金魚のブクブク(エアーポンプ)にピペットの先を固定して空気を吹き込みつつ膨らんだ状態のまま乾燥。


いっちょあがり

左側面

コガネムシ Mimela splendens 
♂ genitalia

右側面

コガネムシ Mimela splendens 
♂ genitalia


上から

コガネムシ Mimela splendens 
♂ genitalia

後方から

コガネムシ Mimela splendens 
♂ genitalia

先が二股になってるし、交尾中はめったなことでは抜けないだろう。

たぶん種類ごとに形が違うんだと思う。


ではまた

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