8月最後の日曜日。
葉っぱの裏にハチがいた。
ムラサキウスアメバチ Dyctyonotus purpurascens |
ちゃんと拡大して見たことないなぁ、と思ってネットイン。
フィルムケースに取り込もうとして、人差し指の第1関節にツキーン!と痛みが走る。
刺されてしまった。
寄生蜂と侮るなかれ、結構痛い。
でも5分ほどで痛みは引いた。
腫れたりはしなかったが、4日ほどは痒みがあった。
以前キイロスズメバチに刺されたときは、針で刺したと言うよりもラジオペンチでフンギュッ!と挟まれたような痛みだった。
社会性ハチ類の毒は、寄主の麻酔に使うヒメバチと違って哺乳類にダメージを与えるような毒になっているらしい。
1週間ほどは腫れて痛いし、1ヶ月くらいは思い出したように痒みがぶり返したような記憶がある。
気を取り直しまして、、、
背面
ムラサキウスアメバチ Dyctyonotus purpurascens |
腹部は背面から見て幅が狭いアメバチ型の体形である。
側面
ムラサキウスアメバチ Dyctyonotus purpurascens |
ムラサキというより体はうっすら藍色の光沢。
ルリアリの腹部みたいな光沢である。
胸部背面
前伸腹節は皺状の印刻があるのだけれど、短毛が多くて写真にすると判りづらくなってしまった。
胸部側面
中胸側板にカッコいい印刻がある。
後体節第1節
腹柄状で気門は後方よりにある。
翅の拡大
ムラサキウスアメバチ Dyctyonotus purpurascens |
濃色で翅脈が判りづらいのでスライドグラス2枚で挟んで透過光気味に撮ってみた。
翅脈の透明域が判りやすくなったような?
前翅は鏡胞を欠く。
顔
がっしりした感じ。触角は橙色。
私を刺した産卵管
短め。鋸歯はないように見えるが上下に切り込みがある。
爪の拡大
とっても櫛歯状。
ヒラタゴミムシやアトキリゴミムシの一部の爪も櫛歯状だった。
(突発的に思い出したので書いておく。)
日本産アメバチ亜科で黒紫色なのは今のところ本種だけなので、同定難易度の高いヒメバチの中では今のところ判りやすい種類である。
今のところ、と書いたのは複数種混じっている可能性がある、とツイッターで見たことがあるから。
一昨年辺りだったか標本募集中、とあったのでまだ検討中の模様。
ではまた
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