2021年11月6日土曜日

日本最小の甲虫?・・・ムクゲキノコムシの1種

ちょっと前のツイート↓

つぶやいておいたら、実現したのでご報告。

日曜日のお散歩で、おいしそうな(虫的に)キノコが倒木にびっしり生えていたので3個お持ち帰り。

たぶんクジラタケじゃないかと思う。

管孔を実体顕微鏡で見ていくと、、、、

なんかいた。

ムクゲキノコムシ科PtiliidaeNanosellini族だと思う。

この仲間は世界に10属以上いるようなので、詳しくは判らず。


歩いているのもいた。

が、小さすぎて、と、撮れない。

動画の方がちょっとましかも。


後半に横切っていく怪物はオオハリアリ。


さておき、キノコを入れたビニール袋を洗って濾過したら結構集まった。

ムクゲキノコムシ科の1種
Ptiliidae Nanosellini Gen.sp.

背景は1mm方眼。ちっちゃい。

水吸って間延びしているのもいるが、0.3~0.5mmくらい。

プレパラートにして光学顕微鏡で撮影。

ムクゲキノコムシ科の1種
Ptiliidae Nanosellini Gen.sp.

貯精嚢受精嚢らしきものが見えるので♀。

2021年12月11日 ツイッターで「♀に貯精嚢を使われるともにょる」と専門家の先生がつぶやいているのを見かけてしまったので、受精嚢に直しました。

間延びしているのを差し引いたら体長0.45mmくらいだろうか。

後翅はスカスカの羽毛状。小さくなればなるほど空気は粘り気が増すそうで、膜じゃなくても空気を掴むことが出来るとか。


矢印が貯精嚢受精嚢。なんというかウマノスズクサの花っぽい。


ということはこちらが♂


頭部腹面

大顎らしきものが見当たらない。



触角はムクゲキノコムシにしては短いが、10節あるようだ。

とはいえ、こんなにちっちゃくなっても触角や脚の爪とかパーツはちゃんとあるんだからエラいもんである。



1枚目の♀上翅になんかくっついているけど、ひょっとして昆虫寄生菌のラブルベニアだろうか?

新種?

日本に記載する人いないだろうねぇ。


おまけ

飛ぼうとして失敗したムクゲキノコムシ動画


ではまた

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