ちょっと前のツイート↓
雨上がりなので、お寺さんの裏の木材置き場はアズキガイが出張ってる@神戸。
— Acleris(あくれりす) (@Acleris) September 5, 2021
キノコの管孔にはスリムタイプのムクゲキノコムシが頭を突っ込んでいるらしい。
未だに見たこと無い。 pic.twitter.com/uiHt3AOgZX
つぶやいておいたら、実現したのでご報告。
日曜日のお散歩で、おいしそうな(虫的に)キノコが倒木にびっしり生えていたので3個お持ち帰り。
たぶんクジラタケじゃないかと思う。
管孔を実体顕微鏡で見ていくと、、、、
なんかいた。
ムクゲキノコムシ科PtiliidaeのNanosellini族だと思う。
この仲間は世界に10属以上いるようなので、詳しくは判らず。
歩いているのもいた。
が、小さすぎて、と、撮れない。
動画の方がちょっとましかも。
後半に横切っていく怪物はオオハリアリ。
さておき、キノコを入れたビニール袋を洗って濾過したら結構集まった。
ムクゲキノコムシ科の1種 Ptiliidae Nanosellini Gen.sp. |
背景は1mm方眼。ちっちゃい。
水吸って間延びしているのもいるが、0.3~0.5mmくらい。
プレパラートにして光学顕微鏡で撮影。
ムクゲキノコムシ科の1種 Ptiliidae Nanosellini Gen.sp. |
貯精嚢受精嚢らしきものが見えるので♀。
2021年12月11日 ツイッターで「♀に貯精嚢を使われるともにょる」と専門家の先生がつぶやいているのを見かけてしまったので、受精嚢に直しました。
間延びしているのを差し引いたら体長0.45mmくらいだろうか。
後翅はスカスカの羽毛状。小さくなればなるほど空気は粘り気が増すそうで、膜じゃなくても空気を掴むことが出来るとか。
矢印が
ということはこちらが♂
頭部腹面
大顎らしきものが見当たらない。
触角はムクゲキノコムシにしては短いが、10節あるようだ。
とはいえ、こんなにちっちゃくなっても触角や脚の爪とかパーツはちゃんとあるんだからエラいもんである。
1枚目の♀上翅になんかくっついているけど、ひょっとして昆虫寄生菌のラブルベニアだろうか?
新種?
日本に記載する人いないだろうねぇ。
おまけ
飛ぼうとして失敗したムクゲキノコムシ動画
ではまた
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