2月20日のツイート。
砂防堰堤下の水溜まりからたくさんのハリガネムシがにょろにょろ登ってた@神戸。
— Acleris(あくれりす) (@Acleris) February 20, 2022
ここらのはカマドウマに寄生する種類だと思う。 pic.twitter.com/xoEaUfAZNx
ハリガネムシは類線形動物門Nematomorpha のうち淡水に生息する種類でハリガネムシ目Gordioidea に分類される一群である。
手持ちの図鑑(新日本動物図鑑,1965 北隆館)では日本から4属8種の記録があり、世界では2科15属約240種の記録があるとのこと。
ツイッター情報だと現在は日本産14種、世界に330種ほどいるそうである。
さて、
先週のお散歩で同じところを見ると2本(2匹)ほど残っていたので
ちょっと持ち帰ってみた。
ハリガネムシには体節はなく、全体を厚いクチクラで被われており、カマキリから出る二ホンザラハリガネムシでは体表は顆粒で被われ、所々に腎形や円形、角状などの乳頭突起があるらしい。
採集したハリガネムシの拡大
斜めに交差する格子模様があり明色の斑点があるほかは顆粒構造がなくカマキリにつく種類とは別種のよう。カスリハリガネムシの一種 Gordius sp.
腹端が二股に分かれて「尾叉」になるのはオスの特徴。
二股の間に三日月形のクチクラ褶がある。
手持ちの図鑑では表面構造とクチクラ褶の特徴から
カスリハリガネムシ Gordius japonicus が該当するようだ。
複数種いるようなのでカスリハリガネムシの一種としておく。
同属には1m以上になり、虹様光沢をもつオオハリガネムシというのがいるらしい。メスで最大1600㎜になるとか。栃木県で記録があるとのこと。
Gordius 属はカマドウマに寄生するようである。
おまけ
頭端
カスリハリガネムシの一種 Gordius sp. |
ではまた
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