ネタがないので去年の暮れに羽化した蛾から。
2021年11月14日
フェンスに絡まるヤブマメの鞘に食害が見られたので持ち帰り。蛹殻
蛹殻の頭部は角張っている。
腹端のトゲは6本。
腹節と後翅の角度は30°以下っぽい。
ということで総合的に考えて、普通種のダイズサヤムシガだろうと思う。
日本産Matsumuraeses属は6種。
いずれも似通っていて変異もあるので、同定難易度が高い。
図鑑とか、ネットの報告書なんかを参考にすると以下の特徴があるようだ。
マメヒメサヤムシガはダイズサヤムシガに酷似するが極めてまれ。
ダイズサヤムシガ♂の後翅発香鱗は幅広く分布
マメヒメサヤムシガ♂の後翅発香鱗は内縁に沿って細長く分布
アズキサヤムシガはクズヒメサヤムシガと酷似し、種の独立性について検討する必要がある。
クズヒメサヤムシガは翅の先端部はクリーム色、幼虫は葉を綴る
ヒロバヒメサヤムシガ♂の後翅発香鱗は内縁に沿って分布
クズヒメサヤムシガ蛹は顔面が丸く、尾端のトゲは4本
ダイズサヤムシガとヒロバヒメサヤムシガ蛹は顔面が角張り、尾端のトゲは6~8本
ダイズサヤムシガとクズヒメサヤムシガ蛹の後翅と腹部の角度は30°以下
ヒロバヒメサヤムシガ蛹の後翅と腹部の角度は30°以上
腹節と後翅の角度は30°以下っぽい。
ということで総合的に考えて、普通種のダイズサヤムシガだろうと思う。
おまけ
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