2022年3月12日土曜日

ヤブマメにいたダイズサヤムシガ

ネタがないので去年の暮れに羽化した蛾から。

2021年11月14日

フェンスに絡まるヤブマメの鞘に食害が見られたので持ち帰り。

幼虫がどんなのか見なくちゃ、と思っていたら、、
ダイズサヤムシガ Matsumuraeses falcana
一月後の12月17日に羽化しちゃった。

蛹殻

日本産Matsumuraeses属は6種。
いずれも似通っていて変異もあるので、同定難易度が高い。
図鑑とか、ネットの報告書なんかを参考にすると以下の特徴があるようだ。

マメヒメサヤムシガはダイズサヤムシガに酷似するが極めてまれ。
ダイズサヤムシガ♂の後翅発香鱗は幅広く分布
マメヒメサヤムシガ♂の後翅発香鱗は内縁に沿って細長く分布

アズキサヤムシガはクズヒメサヤムシガと酷似し、種の独立性について検討する必要がある。
クズヒメサヤムシガは翅の先端部はクリーム色、幼虫は葉を綴る

ヒロバヒメサヤムシガ♂の後翅発香鱗は内縁に沿って分布

クズヒメサヤムシガ蛹は顔面が丸く、尾端のトゲは4本
ダイズサヤムシガとヒロバヒメサヤムシガ蛹は顔面が角張り、尾端のトゲは6~8本

ダイズサヤムシガとクズヒメサヤムシガ蛹の後翅と腹部の角度は30°以下
ヒロバヒメサヤムシガ蛹の後翅と腹部の角度は30°以上

開翅
ダイズサヤムシガ Matsumuraeses falcana
♀だったので発香鱗の特徴は使えない。

蛹殻の頭部は角張っている。

腹端のトゲは6本。

腹節と後翅の角度は30°以下っぽい。

ということで総合的に考えて、普通種のダイズサヤムシガだろうと思う。

おまけ
幼虫の脱皮殻

ではまた

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