2024年1月13日土曜日

キアシブトコバチ

今年の初散歩で見かけた虫。

不自然にくっ付いたアオキの葉を外してみると、、

キアシブトコバチ
Brachymeria lasus

クモの古巣をお布団にして越冬するキアシブトコバチがいた。

「日本産アシブトコバチ科の再検討」で検索すると出てくる論文ではBrachymeria obscurata になってるけど、この種小名はシノニムで消えた模様。

キアシブトコバチはアシブトコバチ科の中ではよく見かける種類で、昔は枯れ木の樹皮を捲ったら30匹くらい固まって越冬しているのを見たことがあるくらいだが、そういえば最近はそんな集団は見た記憶がない。

本種は蛾の蛹に寄生する種類なので、最近いもむし不足の当地では少ないのもさもありなん、といった感じ。

とはいえ普通種なので綺麗な生態写真は世に溢れている、

ので、

生態写真では写りにくい場所を撮影してみた。

とりあえず全景。

キアシブトコバチ
Brachymeria lasus
コバチにしては大型の方。

胸部側面

キアシブトコバチ
Brachymeria lasus
前脚とか中脚を縮めたときに収まる部分の印刻がよい。

前伸腹節

キアシブトコバチ
Brachymeria lasus
ヒメバチとはまた違ったパターンの印刻がよい。

正面顔

キアシブトコバチ
Brachymeria lasus
大顎の歯は左右非相称。

左後翅の前縁

ハチは前翅と後翅を連結して1枚の翅のようにして飛翔するが、矢印は前翅後縁の折り返し部分と連結するための「翅鉤」と呼ばれるカギ状の刺毛。

おまけの後脚

キアシブトコバチ
Brachymeria lasus
アシブトコバチの名前の由来であろう太ましいフトモモ。


ではまた

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