2024年1月27日訂正
ウヌマ様のご指摘で同定ミス発覚。
ヤネホソバではなくナガサキムジホソバでした。
以下本文に訂正が入ります。
あと、ナガサキムジホソバの♂の交尾器は以下の記事にあります。↓
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ネタがないなぁ、と、過去の画像フォルダを眺めていたら
過去記事のコケガ亜科の幼虫からヤネホソバナガサキムジホソバが羽化していたことが判明した。
過去記事はこちら↓
このあと粉状地衣やらコケが生えた樹皮と一緒に置いておいたら20mmほどに成長。
ナガサキムジホソバ Tigrioides immaculatus
追記。以前確認したヤネホソバの幼虫
ヤネホソバ Eilema fuscodorsalis 2008年10月28日、豊岡市 |
第4腹節背面が他より黒っぽくなるのがヤネホソバ幼虫の特徴だと思っていたけど、そうでもないようで個体変異があるみたい。
(第1と書いてたけど見直したら第4腹節だった。。。)
別方向。
3月に入って自分の毛や樹皮を囓って粗い繭をつづって、
3月末に羽化した。
ナガサキムジホソバ Tigrioides immaculatus |
地味を絵に描いたような成虫である。
いちおう交尾器を出して確認した。
Eilema fuscodorsalis female genitalia ナガサキムジホソバ Tigrioides immaculatus female genitalia |
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ちょっと言い訳すると、「Digital Moths of Japan」と言うサイトにあるヤネホソバの♀交尾器画像を参照したのでけれど、どうやらこれがナガサキムジホソバの交尾器画像と間違えているらしい、、、
ちゃんと論文を当たれ、と、その通りですハイ。。
おまけ
毒針毛の基部が膨らんでいる。
画像の一目盛は確か0.025mmだったから、画像の毒針毛は約1mmと言ったところ。
幼虫のコブのところ。
ナガサキムジホソバ Tigrioides immaculatus |
毒針毛の拡大。
ナガサキムジホソバ Tigrioides immaculatus |
膨らんだ部分に毒液があり、壁が薄くなっている。
トゲの内部は先端まで中空で、刺さって圧迫されると膨らんだ部分が潰れて毒液が注入される仕組みのようだ。
イラガ類もこんな毒針毛だったと思う。
ドクガ類はこんなんじゃなかった気がする。
ではまた
いつも興味深く拝見しております。今回のヤネホソバですが、成虫や交尾器の写真からはナガサキムジホソバに見えます。いかがでしょうか?
返信削除ウヌマ様、ご指摘ありがとうございます。調べ直してみましたが確かにご指摘の通りだと思います。なにか違和感があるなぁと思っていたのですが、Digital Moths of Japan(http://www.jpmoth.org/~dmoth/index.html)のヤネホソバの♀交尾器の画像が同じだったので記事にしたのです。でもこのサイトの交尾器画像はナガサキムジホソバの間違いのようですね。
削除本文訂正します。ありがとうございました。