2025年7月19日土曜日

虫入り琥珀のもと?

お散歩コースのヨシノザクラ

何年か前からヤニのような樹液が出ているのを見かける。

サクラの樹液と言えばコスカシバの幼虫が食害したときにでるのは知っているけど、太い老木のコブで見かけるのでそれではない。

ナラ枯れ被害が目立つようになってから見かける気がするし、犯人のカシノナガキクイムシは割と手当たり次第に穴を開けるとどこかでみた記憶があるので、サクラの樹液もカシナガの被害から対抗するために出しているのかな?とか思っていたのだが、、、

ネタがないので近づいてみたら、、

お、虫らしきものが埋まってる。

ということで、

いくつかもいできた。

丸印のところに虫。

表面は硬いが、樹皮側とかはネバネバしている。

硬いところもカッターナイフで切れる程度。

琥珀になるまであと数千万年は待たなあかんか。

それはさておき虫の確認。

ニスみたいなもんだろうと思ってキシレンに漬ける。

全く変化がなかった。。。

針葉樹と広葉樹で違うのかな。

で、熱湯に漬けてみると、ぶよぶよになって溶けてきた。

お湯で溶けるようでは琥珀にはならなそうね。。

4・5回繰り替えてして取り出したのが下。

ヨシブエナガキクイムシ
Dinoplatypus calamus
カシノナガキクイムシじゃなかった。

左右がオスで真ん中はたぶんメス。

ナガキクイムシではオスが最初に穿孔してメスを呼び寄せるそうで、メスの体が破損しているのは後からヤニにくっついておしりが食べられたのでは想像してみたり。。。

ヨシブエナガキクイムシはオスの翅端の栓抜きみたいな構造で特徴的な種類である。大きさはカシナガより一回り小さい。

ナラ枯れの被害ではカシノナガキクイムシが有名だけど、ヨシブエナガキクイムシもかなりの割合で食害に加担しているらしい。

色々調べていたら、天敵のルイスホソカタムシに大小2型があって、カシナガとヨシブエにそれぞれ対応しているとかなんとかオモシロイ話がネットに転がっていた。検索したらすぐ出てくると思う。

ナラ枯れで増えたナガキクイが所かまわず穴を開けて、樹液で対抗するサクラに負けたのがこの状態みたい。

おまけ

胸部の拡大

左のメスは艶消し点刻部がある。


ではまた


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