2025年7月26日土曜日

はにかむ

7月13日のお散歩コース

風に揺れるササの葉裏に何かある。

なにかが孵化した後の卵殻だった。

近くのホオズキを見ると、、、

ホオズキカメムシ
Acanthocoris sordidus
ワックスをまとったホオズキカメムシの幼虫がびっしり。

そういえば5月頃はホオズキカメムシの成虫たくさんいた。

卵殻は本種のものだった。

ナス科植物とセットで見かける普通種である。

卵殻だけ持ち帰って拡大。

ホオズキカメムシ
Acanthocoris sordidus
ペラペラの殻に見えたけど、なにやらハニカム構造がある。

あまり強度には寄与する感じはしないので、ブロック状に殻を形成したときの境界かな?とか思ってみたり。

カメムシに限らずいろんな卵で見られるし。

例えばトビモンオオエダシャクの卵とか。↓

「花びら模様のある卵」


あと、右端の白いのは卵殻破砕器。

カメムシの卵は孵化する際に割れるところが決まっており、幼虫はそこに卵殻破砕器を押し付けて蓋をあけて出てくるそうで。

ストロー状の口しかないカメムシでは必需品の構造である。

成虫の画像探したらほとんど撮ってないことが判明。

今一つな画像である。

2017年10月撮影。

年一化で成虫越冬な感じである。

標本画像

ホオズキカメムシ
Acanthocoris sordidus
腹面

全身もけもけした短毛に覆われる。

標本画像は2019年5月採集の神戸市北区産

カメムシ図鑑3巻にはミナミホオズキカメムシAcanthocoris scaberというのがいて、前胸側角の張り出しとかで別種扱いだけど、交尾器を含めて産地により少しづつ変化しており、同種かも知れない、とか書いてあった。

なので、将来的には記載年の早いミナミホオズキカメムシのscaberにまとめられるかも知れない。

ではまた

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