2026年6月6日土曜日

クロフトモモホソバエなんていなかった

 5月最後の日曜日。スマホ撮り。

太ももが目立つスリムなハエ。

前脚をプルプルしながら歩き回る。

脛節に生えた微毛がプルプルに合わせて白く反射して目立つ。

手旗信号みたいである。

5月に入るとよく見かけるハエだけど、あまり写真を撮ってない。

太い後脚腿節が特徴的で普通に見掛けるのでわざわざ撮ってなかったみたいである。

画像フォルダを探したら、交尾しているところばかりが数枚見つかった。

2014年5月11日

2016年5月1日

2018年5月20日

科和名はフトモモホソバエ科とされるが、北隆館の図鑑ではモモブトホソバエ科とされ、図鑑によって表記ゆれが見られる。

腿が太い細いハエなのでモモブトホソバエの方が意味が通るような気がする。太腿が細いハエじゃないもんね。

本科については双翅目談話会雑誌はなあぶ45に「日本産Megamerinidae フトモモホソバエ科について」という記事がまとめられており、従来クロフトモモホソバエ、学名が Texara compressa とされた種は Texara savolaineni の誤認だとされて、サボライネンフトモモホソバエの和名が当てられていた。

外見の簡単な判別では

後腿節基部が白色…サボライネンフトモモホソバエTexara savolaineni

後腿節基部が赤色…クロフトモモホソバエTexara compressa

後腿節基部が黒色…シャタルキンフトモモホソバエTexara shatalkini

で、脚部が黄色いのが別属のキアシフトモモホソバエProtexara sp.

で、他に国後島からMegamerina dolium が知られているそうだ。

2018年のは、採集して拡大画像を撮っていたので以下ペタペタ

♂側面

サボライネンフトモモホソバエ
Texara savolaineni

交尾器を引き出した腹端

同、下から
矢印が terminal filaments という部位で、これがコイル状になっているのが属の特徴で、他属はこれを欠くそうだ。

ということで、腿節の特徴で違和感があったら交尾器を見て各部の特徴を文献で確認するとよいだろう。

おまけ

顔1

顔2
顔3
サボライネンフトモモホソバエ
Texara savolaineni

ではまた

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