2026年6月27日土曜日

ヤスデを食べてたハネカクシ

 雨上がりの日曜日、お散歩で見かけた光景。

ハネカクシがヤスデを捕食しているのを見かけた。

ヤスデと言えば防御物質にシアン化合物を分泌するそうだが、まずくはないのだろうか。

アカサシガメの仲間はヤスデ専食らしいし、以前シロハラのウンチを持ち帰って拡大したらフジヤスデの一種の殻がたくさん含まれていたので、ヤスデもあまり安穏とした生活はできないらしい。

こちらのヤスデはヤケヤスデの仲間だと思うけど、、、

♂なら判るかもと一応持ち帰ってみたものの、生殖肢のある節は失われていたので同定できず。

以下ハネカクシの拡大

背面

ムネビロハネカクシ
Algon grandicolis
保育社の図鑑で絵合わせ同定(問題発言)

日本産ハネカクシ科目録で本属は1種のみなので、まあ合ってるだろう。

アルゴン属とか、素敵な響き。

腹面

拡大
ムネビロハネカクシ
Algon grandicolis
頭部腹面
ムネビロハネカクシ
Algon grandicolis


ではまた

2026年6月20日土曜日

引っ越しアリの簒奪者

引っ越し中のアリの行列から幼虫や蛹を横取りするクモと言えば、アミメアリとアオオビハエトリの組み合わせを3回ほど見たことがある。

日曜日のお散歩で見たのは初めての組み合わせだった。

ありんこが幼虫とか咥えてぞろぞろ歩いていた。

ああ~こういったところにはアオオビハエトリいるよね、とか考えながら周囲を見ると、、、
マミジロハエトリ
Evarcha albaria
意外なことにマミジロハエトリのオスがアリの白い蛹を横取りしているのが見つかった。

アリもよく見るといつも見掛けるアミメアリじゃない。
たまに頭の巨大なアリが混じっている。
オオズアリの仲間っぽい、ので同定用に一部を持ち帰り。
大型働きアリ背面
オオズアリPheidole noda
側面
オオズアリPheidole noda
触角球桿は3節
前伸腹節に棘がある。
腹柄節は2節あり、1節目の腹柄節より、後ろ側の後腹柄節が大きい。

頭部下面
アズマオオズアリでは矢印部に3個の突起があるそうな。

ワイワイ働いている方の小型働きアリ
オオズアリPheidole noda

オオズアリとマミジロハエトリの組み合わせはワタクシ的には初めて見た。


ではまた

2026年6月13日土曜日

シマサシガメの♂

こないだの日曜日は雨でいまいち。

だったので5月最後の日曜日から。

シマサシガメ
Sphedanolestes impressicllis
何か違和感があるとよく見たら、脚のシマシマが少ない。

持ち帰ってみたらオスだった。

背面

腹面
頭部と胸部
胸部には披針形の白毛が生えてる。

知らなかった。

横顔

引き出した腹端部


メスはこんな感じ

2014年5月25日
シマサシガメ
Sphedanolestes impressicllis

同、横から

普通に見掛けるのに画像は少なかった。

すぐ葉裏に隠れるので撮りにくい。

こんなメスもいた。

2022年6月5日

ブレ写真。。

胸部の白色部が広い。

細かく見ると個体識別できそうな種類ですな。

ところで犠牲者はハムシダマシあたりか。


ではまた

2026年6月6日土曜日

クロフトモモホソバエなんていなかった

 5月最後の日曜日。スマホ撮り。

太ももが目立つスリムなハエ。

前脚をプルプルしながら歩き回る。

脛節に生えた微毛がプルプルに合わせて白く反射して目立つ。

手旗信号みたいである。

5月に入るとよく見かけるハエだけど、あまり写真を撮ってない。

太い後脚腿節が特徴的で普通に見掛けるのでわざわざ撮ってなかったみたいである。

画像フォルダを探したら、交尾しているところばかりが数枚見つかった。

2014年5月11日

2016年5月1日

2018年5月20日

科和名はフトモモホソバエ科とされるが、北隆館の図鑑ではモモブトホソバエ科とされ、図鑑によって表記ゆれが見られる。

腿が太い細いハエなのでモモブトホソバエの方が意味が通るような気がする。太腿が細いハエじゃないもんね。

本科については双翅目談話会雑誌はなあぶ45に「日本産Megamerinidae フトモモホソバエ科について」という記事がまとめられており、従来クロフトモモホソバエ、学名が Texara compressa とされた種は Texara savolaineni の誤認だとされて、サボライネンフトモモホソバエの和名が当てられていた。

外見の簡単な判別では

後腿節基部が白色…サボライネンフトモモホソバエTexara savolaineni

後腿節基部が赤色…クロフトモモホソバエTexara compressa

後腿節基部が黒色…シャタルキンフトモモホソバエTexara shatalkini

で、脚部が黄色いのが別属のキアシフトモモホソバエProtexara sp.

で、他に国後島からMegamerina dolium が知られているそうだ。

2018年のは、採集して拡大画像を撮っていたので以下ペタペタ

♂側面

サボライネンフトモモホソバエ
Texara savolaineni

交尾器を引き出した腹端

同、下から
矢印が terminal filaments という部位で、これがコイル状になっているのが属の特徴で、他属はこれを欠くそうだ。

ということで、腿節の特徴で違和感があったら交尾器を見て各部の特徴を文献で確認するとよいだろう。

おまけ

顔1

顔2
顔3
サボライネンフトモモホソバエ
Texara savolaineni

ではまた