2019年5月4日土曜日

コシアキハバチ

ここ数年イモムシケムシの不作が続いていたのが嘘のように
今年のゴールデンウイークはいもむしうんちの雨の音がする。
白黒のはシロフフユエダシャク、緑に縦筋はウスバフユシャク属。

うちの近所では2013年にマイマイガ大発生からのウイルス病の崩壊で
餌不足やら寄生虫などの巻き添えで幼虫の不作が続いていた。
旧ブログでちらほら書いている。↓。

今年に入ってイモケムは完全復活の模様。
お散歩も楽しい。ほくほく
とはいえ虫の顔触れはブログで紹介済みか訳判らんかのどっちかみたいな。

さて5月3日、地味なハバチを見かけた。
これは撮影のみ。
同じ種類を4月21日に採集しているので下に貼っていく
背面
コシアキハバチ Tenthredo gifui
腹面
側面

コシアキハバチ Tenthredo gifui ♀の形態的特徴
頭部黒色、上唇は白色、頭盾は1対の白斑を持つ(変異あり)。
触角は全体黒色。
胸部黒色、前胸背板後縁両側は黄白色、後胸側板(⑦)に白色紋。
腹部黒色、第1腹背板両側(⑧)に白斑がある。
前・中脚の脛節・跗節および前脚腿節末端は黄褐色で他は黒色。
翅は全体透明。
幼虫の食草はハコベ類。
北海道、本州、四国、九州、佐渡島に分布。

本種はハバチ科ハバチ亜科ハバチ属である。
●ハバチ亜科 Tenthredininae の特徴
基脈(③)と肘脈(④)の亜前縁脈(⑤)上との合流部は離れる。
肘脈は直線的か緩やかに曲がる程度。
●ハバチ属 Tenthredo の特徴
前翅肛室は基部よりに垂直の横脈(⑥)がある。
後基節・腿節は発達することはなく腿節末端は腹端に届かない。
頭盾(②)は凹型に窪む。
上唇(①)は丸い。
複眼間は下方で狭くなる。
腹部第1背板は中央に溝があり左右分割される。

分類は以下の文献を使ってみた。
「大阪府のハバチ・キバチ類(吉田,2006)」
「兵庫県におけるハバチ類の種多様性(内藤,2004)」

おまけ
コシアキハバチの産卵管

ではまた

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