2019年12月7日土曜日

エゾホソオナガヒメバチ似のなにか

日曜日の午前中は晴れており、虫がちょっとだけ飛んでいたので確保。

大きめのヒメバチなので判るかな?
と思って調べてみたけど難しい。
週末が来たので断念して貼り逃げ。

例によって以下の2サイトを参照する。
「日本産ヒメバチ目録 Check list of Japanese Ichneumonidae」 と
「Information station of Parasitoid wasps」

採ったヒメバチは尻尾の長いこんなお嬢さん。

腹面

矢印は2m-cu脈の透明域

背面拡大
①が前伸腹節、②が後体節第1節。

側面拡大
①が前伸腹節、②が後胸側板、③が中胸盾板、④が前胸背板、⑤が前胸側板、⑥が側板溝の曲がっている位置、⑦が後体節第1節の気門、⑧が後体節第1腹節の終点。


前脚の爪

産卵管の先端。
ギザギザである。物理的に刺さると痛そう。

以下に特徴を列記。
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体長22mm、産卵管は腹端から28mm。
体は黒色で斑紋はほとんどない

頭盾と顔面は明瞭に分割される
頭盾は平らで前方は薄くなり前縁は凹む
大顎の歯は2個
頬は単純

中胸盾板に横皺はない
側板溝は中央付近で曲がり、一直線ではない

前翅に2m-cu脈があり、その脈に薄い部分(透明域)が2か所ある。
前翅鏡胞はほぼ三角形で五角形ではない

跗節の爪は基部に幅の広い葉片がある
中脚脛節棘は2本

後脚基節と後体節挿入孔は側方から見て離れない

後体節第1節の気門は中央より前方にある
後体節第1腹板は短く、気門より前方で終わる
産卵管には鋸歯がある
亜生殖板は小さく短い
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上記の特徴を持つのはヒラタヒメバチ亜科 PIMPLINAE
クモヒメバチ属群以外の Ephialtini族 に落ち着いた。
で、絵合わせしてみて近いのが

エゾホソオナガヒメバチ Ephialtes hokkaidonis 

だったけど、
データベースの画像は中脚基節が黒いのに、採ったのは橙色。
肩板が黄色いのはいいが、その前方の前胸背板にも黄色部がある、
あと産卵管もデータベースほど長くない。

と違いがみられるので同一種ではない感じ。
同属別種か、
検索で迷子になって全然別の種類かも。。。
属の検索をしていないので何とも言えませぬ。。


ではまた

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