2020年7月4日土曜日

アミメコンボウアメバチの1種 Anomalon sp.

日曜のたびに天気がいまいち、、、さすが梅雨。

ちょっと前に採ったヒメバチを貼っておわり
アミメコンボウアメバチの1種 Anomalon sp.
コンボウアメバチ亜科 Anomaloninae に属する。

例によって以下の2サイトを参照する。
「日本産ヒメバチ目録 Check list of Japanese Ichneumonidae」 と
「Information station of Parasitoid wasps」


上記サイトからコンボウアメバチ亜科とアミメコンボウアメバチ属の特徴を判るものだけ抜き書き。
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触角鞭節は13節以上
後体節は背面から見て幅が狭く平べったい
後体節第1背板の気門は側方から見て、節の中央より後方
後体節第1腹板は大抵気門の位置かより後方の位置まで伸長する
産卵管に背面の切れ込みを有する
前翅は鏡胞を欠く。
2m-cu脈は本来鏡胞のあるあたりの位置より明瞭に基部寄りで合流する
前伸腹節は網目状の隆起線に覆われる
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ざっくりまとめると、
ちょっと小振りのアメバチ体形で、
黒くて前伸腹節が網目状、なら
アミメコンボウアメバチ属、でよさげである。

以下、あちこちの拡大
胸部側面

胸部背面
前伸腹節どころか胸部全体が網目模様。

腹部第1節(後体節第1節)
①が中央より後方にある気門の位置
②は腹板の終端

中脚
中脚脛節の距は1本
検索のどこかにあった特徴。

産卵管
産卵管背面側の切れ込みは矢印のあたり。
写真じゃ判りにくい


眉間にしわ。悩みでもあるのだろうか。

アメバチ亜科の単眼は大きくて側単眼は複眼に近づく、とある。

検索表の中で以下の一文の意味がよくわからなかった。
「後体節第3背板の側背板は縦皺によって気門の下で分割される。」
該当部の画像
気門の位置は矢印だけど縦皺が見当たらなかった。

本属は鞘翅目の幼虫に産卵して、必ず蛹から羽化するとのこと。

アミメコンボウアメバチ属という和名はどこにもないが、
Anomalon属の和名が皆「~~アミメコンボウアメバチ」なので
ここではそう呼ぶことにした。

ではまた

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