2020年8月1日土曜日

クロテンハイイロコケガの幼虫

近畿は7月最終日にやっとこさ梅雨明けの報。
なんでしょうね今年は。

久々に幼虫貼ります。
ちょっと前の7月19日。
クロテンハイイロコケガ Eugoa grisea
クロテンハイイロコケガ Eugoa grisea 
谷筋の苔むした木の幹に貼り付く毛虫。
地衣類を食べるが、乾燥しているときは隠れて出てこない。
梅雨時にはいろんなコケガ亜科の幼虫で出てきていることが多い。

背中から
クロテンハイイロコケガ Eugoa grisea
クロテンハイイロコケガ Eugoa grisea 
地味なようで白黒のメリハリの利いた模様が並ぶ。
側面にうすいミカン色の毛束が並んでいる。

普通種なので成虫はよく見かけるが、幼虫は私的に初見。

持ち帰り。
クロテンハイイロコケガ Eugoa grisea
クロテンハイイロコケガ Eugoa grisea 
体長は15㎜ほど。♂の終齢幼虫だと思う。

顔。
クロテンハイイロコケガ Eugoa grisea
個眼のうち、第3個眼が他より大きい。
幼虫の目をときどき「単眼;ocellus」と呼ぶ方がおられるが、
成虫の単眼とは相同でないため、
個眼stemma 複数形はstemmata」と呼ぶのが正しい。
数字は上の後ろから第1個眼、第2個眼・・・と数えていく。

鱗翅目幼虫の個眼数は通常6個である。
祖先形質はトビケラと同じで7個だそう。
現生の鱗翅目で7個の個眼を持つのはモグリコバネガ科だけだそうだ。

さて、この幼虫は他のコケガと同じ感じで
自分の体毛で荒い繭を作って蛹化した。
2020年7月25日
クロテンハイイロコケガ Eugoa grisea pupa
繭作ったはいいが、はみでてる。。。

白いのは蛹化したてなだけで、日がたつと焦げ茶色になる。

羽化してから記事にしようかと思ったけど、
ネタがないのでとりあえずここまでで記事化。

無事に羽化したら成虫をこの下に貼る予定。

ではまた

0 件のコメント:

コメントを投稿