2021年10月9日土曜日

カワリホシアメバチ

2021年11月13日改題

日本産ホシアメバチ属の総説みたいな論文が発表されて種名が判明したので改題しました。

論文は以下↓

「Integrative taxonomy and analysis of species richness patterns of nocturnal Darwin wasps of the genus Enicospilus Stephens (Hymenoptera, Ichneumonidae, Ophioninae) in Japan


ネタがないので種まで同定できなかったのを貼っておきます。

2021年9月26日の撮影。

アラカシの葉裏に妖しげなシルエット。

ストロボ焚いてみる。

カワリホシアメバチ Enicospilus  concentralis
アメバチ亜科っぽいですな。

体長は14㎜とやや小型。

例によって

「Infomation station of Parasitoid wasps」のサイトで同定を試みる。

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アメバチ亜科 Ophioninae の特徴を抜き書き。

前翅は鏡胞を欠き、縁紋後方は大抵無毛域を持つ

後体節第1節は細長く、気門は後方よりにある

後体節第2節以降は縦に扁平となる

産卵管は短く、腹端の厚み程度で、背方先端に切れ込みを持つ


ホシアメバチ属Enicospilus の特徴を抜き書き。

後頭隆起線は完全

大腮先端は2歯

縁紋の後方に微毛に覆われない透明域があり、小節片を持つ

大腮はねじれる

後脚付節爪の櫛歯は爪の先端を超えて伸びることはない

大腮の幅は強く狭くなり、中央の幅は基部の幅の0.3倍程度

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ということで、ホシアメバチ属までは行きついたけれども、リストを見ると日本産は50種近くいるそうで、紹介されている画像にも該当する種がいないので、潔くあきらめる。。。

以下、拡大画像。

胸部背面

カワリホシアメバチ Enicospilus  concentralis
アメバチ亜科だけど、全身あめ色じゃない。

胸部側面

カワリホシアメバチ Enicospilus  concentralis

翅脈

スライドグラス2枚で挟んで見やすくしてみた。

矢印付け忘れたけれど、透明域と小節片、わかります?


後体節第1節は細長く、気門は後方にあるの図

矢印は気門の位置。


後脚の爪

櫛歯状ですね。


カワリホシアメバチ Enicospilus  concentralis
単眼でかい。顔面にも模様がある。


大腮辺りの拡大

大腮は急に細くなっているのを、青線と赤線で示す。


針(産卵管)を鞘から出してみる。

背面の先端寄りに切り込みがある。


頭部の後頭隆起線(矢印)


ではまた

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