2022年4月2日土曜日

ラーテルみたいな配色のシマバエMinettia nigriventris

この間、忙しくてしばらく買ってなかった双翅目談話会の雑誌「はなあぶ」をまとめ買いしたら、以前採集したシブい配色のハエの名前が判った。

こんなの
2017年6月11日
シマバエ科 Minettia nigriventris

背中が銀灰色で他は漆黒というなんかカッコいいハエ。
和名はない。

「はなあぶ」No.49-1とNo.50の日本産シマバエ科の検索試案I・III(市毛勝義)を参考にした。

特徴を抜き書きすると、
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Lauxaninae亜科の特徴
前縁脈の黒色小剛毛列はR4+5脈に達しない
中脛節端に1本の距を持つ
(2本あればHomoneurinae亜科)


Minettia属の特徴
翅は多数の褐色斑点を持たない
肩後剛毛(ph)を持つ
前端の眼縁剛毛は後方に向く
顔面は中央隆起を欠く
翅内剛毛(ia)を持つ
上前側板に下向きの前縁下部剛毛を欠く

Minettia nigriventris の特徴
胸側部は黒~茶褐色で微粉は装わない
頭部と中胸背盾板と小盾板は灰白色の微粉が厚く装う
額の中程に黒色の横帯を備える
触角は褐色で第3節は幅の約2倍の長さ
触角刺毛は羽毛状、黒色で基部1/4は黄色
前翅は黄色味を帯びる
平均棍の先端は黒色
脚は黒色で中・後脚付節は淡色
腹部は黒色
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こんなかんじ。

以下、標本画像
背面
シマバエ科 Minettia nigriventris

側面
シマバエ科 Minettia nigriventris
なんとなくラーテルを想起させる配色。

前翅
矢印は黒い小剛毛の終点


胸部拡大
黒い場所の黒い毛なので判りにくいね。
心眼で見てください。

ではまた

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