2022年10月15日土曜日

カラムシにいたけどヤブガラシグンバイみたい

お散歩コースも蝉の声が絶え、寂しくなってきた。

さて、いつも通る砂防堰堤上流側の草地に生えたカラムシ。

ツイッターでヤブマオとかつぶやいていたな。あれは嘘だ。

葉っぱの裏があまり白くないのでアオカラムシというヤツかも知れない。

いつも参考にしている「松江の花図鑑」にはそんなことが書いてあった。

で、その実が膨らんでいた。

ので、お散歩ネットを受けてぺしぺし叩いてみたらグンバイムシが落ちてきた。

ヤブマオ属にはコアカソグンバイが付くとか図鑑で見た記憶があるのでそれかな?と思いつつ、持ち帰り。

背面

上段が♀で、下段が♂。

腹面
日本原色カメムシ図鑑第3巻(全国農村教育協会,2012)をパラパラ見ると、同属別種のヤブガラシグンバイにしか見えない。

ヤブカラシ自体はすぐ脇にも絡まっていた記憶がある。

幼虫期の食草は割と厳密だけど、成虫になると分散するのでそうゆうこともあると納得しておく。

♂拡大

ヤブガラシグンバイPhysatocheila chiniana
同腹面

白っぽい♂
ヤブガラシグンバイPhysatocheila chiniana
同腹面

♀拡大

ヤブガラシグンバイPhysatocheila chiniana
同腹面

白っぽい♀
ヤブガラシグンバイPhysatocheila chiniana
同腹面
口吻の溝は後胸まであるが、口吻自体は中胸後縁までしかないようだ。

本種の学名については、

日本原色カメムシ図鑑第3巻(全国農村教育協会,2012)では、ヤブガラシグンバイ属Cysteochila のヤブガラシグンバイCysteochila consueta になっているが、最近分類体系が変わったらしい。

新しい学名はチャイログンバイ属PhysatocheilaヤブガラシグンバイPhysatocheila chiniana になっている。種小名まで変わっているので注意が必要だ。

参考にしたのは、

相馬 純氏のウェブサイトLargid & Tingid「日本産グンバイムシ科標本写真集」(2022年10月15日閲覧)

である。


ところで、植物名のヤブラシは別名で標準和名はヤブラシであるらしい。


ではまた

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