そろそろ歩いているだけではブログネタが見つからなくなってきたので、腐葉土を久し振りに持ち帰ってネタ探し。
小型のムカデがいたので、今回はこれを調べてみる。
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2023年5月4日訂正
ツイッターでご指摘がありイシムカデ属の一種 Lithobius sp.に訂正します。
ご指摘いただいた、もふK様に感謝。
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イシムカデ属の一種 Lithobius sp. |
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歩肢の数は15対なので、イシムカデ目 Lithobiomorpha
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歩肢の各節に数本の武装棘をもつ(各節先端の例えば矢印の所)
歩肢の脛節末端に棘突起はない
顎肢歯板の小歯数は各側に2・3個(矢印が小歯)
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第12~15歩肢の基節腺孔は1列(丸印が腺孔のある基節、矢印が腺孔)
以上がイシムカデ科 Lithobiidae の特徴
で、そのうち第1~13歩肢の付節は1節なのが、
ヒトフシムカデ属 Monotarsobius となる。
※第2付節の画像をあげているのに何故ヒトフシムカデ属としたのかナゾである。
他の属は付節は2節である。
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日本産土壌動物 第二版(東海大学出版会、2015)によると、ヒトフシムカデ属は小型のイシムカデの仲間で現在27種、研究途上で今後さらに多くの種が追加されるであらう、
と書かれているのでこれ以上は素人同定は止めた方が無難な感じ。
これ以上の分類には、触角節数、眼の数、♀の生殖肢の爪の数と形状、♂の第15歩肢脛節の飾毛群の有無と形状、第12~15歩肢基節の腺孔数、などを細かく見ていかないといけないようだ。
イシムカデ属に至っては種の紹介もされていないので素人に分類することは難しそうである。
おまけの図
頭部側面
イシムカデ属の一種 Lithobius sp. |
2列で6個あるように見えるが定かでない。
腹端腹面
イシムカデ属の一種 Lithobius sp. |
ということは♀のようだ。
ではまた
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