2023年1月21日土曜日

ジャゴケに潜るコケハモグリバエの一種

今週は蔵出し画像。

この間見たツイートにこんなのが。

これによると、2022年11月、ZooKeysに以下の論文が発表された。

Diversity underfoot of agromyzids (Agromyzidae, Diptera) mining thalli of liverworts and hornworts.(足元にある、苔類とツノゴケ類に潜るハモグリバエ類の多様性)

37新種を含む全39種のモノグラフの大作である。

英文タイトルで検索すると、フリーダウンロードできる論文だったので、ちょっと斜め読みしていたら、以前お散歩コースで撮ったハエのような気がしてきた。

コレ↓
2018年5月27日
コケハモグリバエの一種 Phytoliriomyza sp.

5年前になるが、お散歩コースの谷筋2m×5mくらいの岩肌にジャゴケが生えており、その廻りをふよふよ飛んでいたいかにもハモグリバエな色のコバエだった。

拡大
コケハモグリバエの一種 Phytoliriomyza sp.
その論文によるとジャゴケに潜る種は15種(!!)あり、交尾器見ないと特定できない感じである。

論文にはすべての種に和名が提唱されており、ジャゴケに付く種類にはすべて「〇〇ジャゴケハモグリバエ」となっていた。
他にも「〇〇ツノゴケハモグリバエ」とか「〇〇ゼニゴケハモグリバエ」など寄主植物ごとに和名がつけられていた。
属和名はないので適当にコケハモグリバエとしておきます。

いくつか採集して標本箱にあるはずだけど、ちょっと交尾器を検討する時間がとれないので本記事では属どまりにしておきます。

以下、新鮮なうちに撮っておいた画像をいくつか。

側面
コケハモグリバエの一種 Phytoliriomyza sp.
腹端はミバエチック
メスですな。

頭部背面
コケハモグリバエの一種 Phytoliriomyza sp.
胸部背面
コケハモグリバエの一種 Phytoliriomyza sp.


おまけ。

その年の冬に撮ったジャゴケの潜葉痕。

たぶん本種幼虫の食痕である。


ではまた

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