2023年12月23日土曜日

チャマダラノコメキバガのメス交尾器

お散歩コースのお地蔵さんにフユシャクの♀でもいないかな?といつものようにアヤシい動きで見て回る。

凹みに引っ掛かるワラクズが目に留まる。

気になってつついてみると、なんとワラクズが歩き出した。

別の凹みに収まったところを無事確保。

冬でよかった。夏なら飛んでいって見失うとこだった。

さて、歩くワラクズを拡大してみると蛾であった。

チャマダラノコメキバガ
Hypatima teramotoi

翅の模様
チャマダラノコメキバガ
Hypatima teramotoi

手持ちの図鑑をみると、チャマダラノコメキバガのようだ。

なんだけど、キバガの仲間なんて研究が進んでないグループなのでイマイチ信憑性が低い。

なのでちょっと検索してみると、以下の文献に交尾器の図があったので交尾器を抜いてみた。

文献は、「日本産Chelariini族の4新種(鱗翅目,キバガ科) Four new species of the tribe Chelariini(Lepidoptera, Gelechiidae)from Japan(蝶と蛾,63(2):P79-86、2012)」。

♀交尾器

チャマダラノコメキバガ ♀交尾器
Hypatima teramotoi
female genitalia
corpus bursae:交尾囊

signum:シグヌム(複数形はsigna)、交尾囊(corpus bursae)にみられる刺状あるいは板状の硬化部

signumの別方向

交尾囊表面に菱形のシグヌムがあり、菱形の対角線が内部に突出している様な形状だった。

文献の図と比較して違和感がないので、チャマダラノコメキバガとしてよいようだ。


ではまた

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