ちょっと前に谷筋に倒れたコナラの樹皮を捲ってみた。
2024年3月10日
茶色の米粒。ハエの囲蛹が見つかった。
中身がある感じなので持ち帰り。
背面
側面
腹面
腹端の拡大
なんてことはない囲蛹だけど、腹端に一対の上反するトゲがある。後気門はトゲの付け根にあるようだ。
初めて見るタイプ。
日本産土壌動物第二版をつらつらみると、
クチキバエ科の幼虫にこんなトゲがあるようだ。
幼虫の皮膚が硬化して内部で蛹化するタイプを囲蛹という。
なので幼虫の特徴が囲蛹に残っている。
クチキバエ科はちゃんと見たことがないので、濡らした濾紙においてシャーレで保管。
2週間後に無事羽化。
2024年3月25日
触角刺毛がぶっといハエが出てきた。触角刺毛が太い種類にはシマバエ科やキモグリバエ科にもいた記憶があるが、囲蛹の特徴からクチキバエ科なのは確かなのだから、クチキバエ科から該当種を探してみたら、ヒゲブトクチキバエというのがいるらしい。
これでいいと思う。
成虫背面
ヒゲブトクチキバエ Hendelia beckeri |
前翅には先端四分の一とr-m横脈、m-m横脈の周辺が暗色となっている。
側面と
ヒゲブトクチキバエ Hendelia beckeri |
ヒゲブトクチキバエ Hendelia beckeri |
ヒゲブトクチキバエ Hendelia beckeri |
頭胸部側面
ヒゲブトクチキバエ Hendelia beckeri |
顔
ヒゲブトクチキバエ Hendelia beckeri |
本種は国外にもいる様で、割りと分布の広い種類のようだ。
ではまた
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