5月12日のお散歩コース。
モモの葉裏になんか染みのような?
老眼進んでなんも判らん。ルーペで覗いたら蛾の卵のようなので持ち帰り。
拡大
この模様はヤガ科にみられる特徴だけど、真っ黒な卵は見たことないので何じゃろうとシャーレに入れて孵化を待つことに。もっとも孵化しても幼虫では判らないので、飼育して成虫見るまでは答え合わせができない。
ので、気が長い話ではある。
とか思ってた3日後、シャーレの中で何か動いている気配。
タマゴコバチ属の一種♂ Trichogramma sp. |
老眼鏡かけてみても何かが動いている気配がするだけ。
実体顕微鏡下で覗いてやっとハチがワラワラしていると判明。
タマゴコバチ科と言えば、世界最小の昆虫を擁する科である。
属は違うが、アザミウマの卵に寄生するタマゴコバチが、体長0.18mmで世界最小とのこと。
こちらはだいたい0.7mmほどなので、まだまだ大きい?
見ていると、♂は卵の上を歩き回っている。
で、♀が顔を覗かせて、
タマゴコバチ属の一種 Trichogramma sp. |
タマゴコバチ属の一種 Trichogramma sp. |
交尾していた。
タマゴコバチ属の一種 Trichogramma sp. |
雰囲気だけお楽しみください。
脱出後の♀
タマゴコバチ属の一種♀ Trichogramma sp. |
♀の触角先端節は大きいが、♂の触角は等間隔で毛むくじゃら。
♂拡大
タマゴコバチ属の一種 Trichogramma sp. male |
タマゴコバチ属の一種 Trichogramma sp. fimale |
ぼんやり翅脈っぽく見えていたのは刺毛列だった。
翅脈の名残かも知れないけど。
おまけの動画。
タマゴコバチが卵を齧って出てくるところの動画。
ギリギリのところをうんしょうんしょと出てくる。寄主の卵が大きい場合は複数寄生可能なようで、出た後からまた別の個体が顔を覗かせていた。
ということで卵の正体は判らず仕舞いであった。
黒いのは寄生されていたためかも知れない。
ではまた
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