先週とタイトルの出だしが同じ。
日曜日の天気がずっと悪いのでネタがないから、飼育品からの蔵出し。
3月に記事にしたこれ。
クヌギエダイガタマバチの虫こぶ、クヌギエダイガフシなんだけど、
タッパーに入れて時々霧吹きで加湿して会社においていた。
寄生蜂が複数種でてきてホエ~となってたんだけど、,
5月16日の休み明けの月曜日に見たら、蛾が底に転がって死んでいた。
タイミングが悪い。。
初見の虫なのに。。
こんなの。
フシモグリヒメハマキ Andrioplecta pulverula |
図鑑の展翅状態だと判らないけど、閉じた状態だと背中に「ハ」の字マーク。
日本産のヒメハマキでは他に無い模様なので同定は容易である。
本属の日本産は本種のみとのこと。
世界には11種いるそうだけど、本種は後翅中央に半ばまで白斑が走るので区別できるらしい。
フシモグリヒメハマキ Andrioplecta pulverula |
古い図鑑には載ってないが、学研の「日本産蛾類標準図鑑」に載っている。
名前が判って検索すると、クリタマバチの研究報告にそこそこ名前が出てくる。
羽化後の蛹殻。
硬い虫コブから蛹の殻がニョキっと飛び出している。
蛹殻を抜いて拡大。
脱出口をあらかじめ作ってから糸で蓋をしている模様。
虫こぶの断面。
空洞は糞だらけ。
矢印が蛹室(繭)である。
虫こぶの中身とタマバチの幼虫も食っちゃうそうだ。
蛹殻側面
フシモグリヒメハマキ Andrioplecta pulverula |
フシモグリヒメハマキ Andrioplecta pulverula |
腹端が三叉鉾になってる。
ここまで強そうな腹端の蛹はあまり見た記憶がない。
頭部先端
なんか尖っている。
腹端のトゲとか腹部背面のトゲで体を支えて尖った頭で繭を押し破って脱出するのだろう。
朽木に潜るイシアブ類の蛹やベッコウガガンボの蛹もトゲだらけだけど、機能的には同じ目的なのだろう。
齧る口のない鱗翅目や双翅目は蛹で一工夫と言ったところ。
ヤママユなんかは繭の中で羽化して酵素入りの唾液?で繭を柔らかくしてからムリムリと出てくるけどね。
パワータイプの脱出法?
いろいろあって面白い。
おまけ
同じ日に同じように死んでいた小蛾。
マダラトガリホソガ Anatrachyntis japonica |
こちらも乾燥してしまっていたので展翅は断念。
ではまた
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