7月13日のお散歩コース
風に揺れるササの葉裏に何かある。
なにかが孵化した後の卵殻だった。近くのホオズキを見ると、、、
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ホオズキカメムシ Acanthocoris sordidus |
そういえば5月頃はホオズキカメムシの成虫たくさんいた。
卵殻は本種のものだった。
ナス科植物とセットで見かける普通種である。
卵殻だけ持ち帰って拡大。
ホオズキカメムシ Acanthocoris sordidus |
あまり強度には寄与する感じはしないので、ブロック状に殻を形成したときの境界かな?とか思ってみたり。
カメムシに限らずいろんな卵で見られるし。
例えばトビモンオオエダシャクの卵とか。↓
あと、右端の白いのは卵殻破砕器。
カメムシの卵は孵化する際に割れるところが決まっており、幼虫はそこに卵殻破砕器を押し付けて蓋をあけて出てくるそうで。
ストロー状の口しかないカメムシでは必需品の構造である。
成虫の画像探したらほとんど撮ってないことが判明。
今一つな画像である。2017年10月撮影。
年一化で成虫越冬な感じである。
標本画像
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ホオズキカメムシ Acanthocoris sordidus |
標本画像は2019年5月採集の神戸市北区産
カメムシ図鑑3巻にはミナミホオズキカメムシAcanthocoris scaberというのがいて、前胸側角の張り出しとかで別種扱いだけど、交尾器を含めて産地により少しづつ変化しており、同種かも知れない、とか書いてあった。
なので、将来的には記載年の早いミナミホオズキカメムシのscaberにまとめられるかも知れない。
ではまた