2026年7月4日土曜日

ムラサキアツバの幼虫とクロゲヒメキノコハネカクシ

この日曜日は朝までたっぷり降った雨でいつもの枯れ沢に水が流れていた。

よいことである。

たとえ、下草びちょびちょで虫が見られないとしても。

帰りに今年初鳴のニイニイゼミが聞けたのでヨシ、である。 

さておき、

お散歩コースに倒れているニセアカシアの倒木。

虫があまり付かない木なのでよく見てなかったが、多孔菌のたぐいがぺっとり生えていたのでチラ見すると、
ムラサキアツバ幼虫
Diomea cremata Larvae
ムラサキアツバの幼虫がいた。

黒っぽいところは食痕である。

キノコ食いのいもむしでシイタケの害虫ともされる。

撮ったスマホ画像を見ながら歩いて行ったところで、矢印のところに模様付きの虫がいるのを確認。

戻って吸虫管で吸い取って持ち帰ってみた。

いもむしはスルー、知ってる虫まで持ち帰ると整理が大変なので。


ぴちょんくんみたいな水滴型の虫はこんな虫。

クロゲヒメキノコハネカクシ
Sepedophilus armatus
腹部が伸びた状態で2.5㎜ほど。

鞘翅目の体長は翅端までが基準とすると、体長は1.5㎜になるか。

腹面

クロゲヒメキノコハネカクシ
Sepedophilus armatus

図鑑を見ると、上翅側縁に6本のトゲ状刺毛があるとか、斑紋に変異が多い、などと書いてあった。

念のために、日本産ハネカクシ科総目録をみると、同属の日本産は30種ばかし記載されている。。。

模様があるからと持ち帰ってみたけど、こりゃ種までの同定は無理かと思ったけど、ちょいとググると「A Revision of the Genus Sepedophilus Gistel (Coleoptera, Staphylinidae, Tachyporinae) from Japan: Species Group of S. armatus Sharp」(←リンク先はJ-STAGEからダウンロード可)という論文に同属他種の交尾器画像などがあるのを見つけたので確認してみた。

♂交尾器

プレパラートにしていないので全体にピントが合ってないけど、論文の図と一致するので特定してよさげ。

今回のは普通種だけど、外見でほぼ区別できない種にニセクロゲヒメキノコハネカクシS.subarmatus というのがいて、こちらは東京の高尾山と鹿児島の口永良部島、国外では韓国でしか見つかっていないそうである。

分布が飛び離れているが、ちゃんと探せば近所にもいそうな感じ。。

とりあえず、近所のは普通種の方とあいなった。

おまけ

ムラサキアツバ幼虫の側面

ムラサキアツバ幼虫
Diomea cremata Larvae
保育社の原色日本蛾類幼虫図鑑によると、各腹節間がくびれ、第8腹節のD2刺毛の基部が突出するのが特徴とのこと。

こちらの図鑑では旧和名のヒメムラサキクチバになっている。

ではまた

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