ご近所のフユシャクが激減する中、早春のシロテンエダシャクを見かける3月。。
ブログネタがないので昨年見た虫から。
砂防堰堤の滲みだし水が流れるところ、
以前、ウルマーシマトビケラやらニセチビシデムシ、カスリハリガネムシとかマルヒメツヤドロムシを紹介した場所にあった細長い巣らしきもの。矢印当たりの流水から少し離れた場所にみられた。
拡大
最長5・6cm程度で非常に脆い。ユスリカの幼虫がよくこんな巣を作っているので、ネタがない時用に属くらい判れば記事にしようと持ち帰った。
幼虫側面
なんか、、、、ユスリカっぽくないぞ
背面
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ホソクダトビケラ属の一種 Tinodes sp. |
胸脚があるので双翅目ですらない。
トビケラ目であった。
鈎爪のある尾脚も一対。
巣が大きい割りに幼虫は5㎜ほどと小さい。
「日本産水生昆虫―科・属・種への検索 (第2版)」をにらみつけてうーんうーんとうなりながらホソクダトビケラ属であろうと結論付けた。
幼虫を10%KOH水溶液に漬けて筋肉溶かして透過処理。
眼が判らなくなった。あちこちの拡大図
尾脚
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ホソクダトビケラ属の一種 Tinodes sp. |
前胸と前脚
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ホソクダトビケラ属の一種 Tinodes sp. |
頭部腹面
下唇腹面の一対の亜基節(矢印)はこんな形。日本産ホソクダトビケラ属は図鑑の時点で5種知られているが、未記載種が多いとのこと。
素人同定はここまで。
おまけ、雨が降らずに流水が枯れると、下の写真のように水溜まりの縁に集まっていた。
でも、かたくなに水中に入ろうとはしないみたい。干乾びた巣もあるので、作り替えていってるのかも。
ではまた
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