2025年8月31日日曜日

モンクチビルテントウ

見た虫貼るだけ

日曜日に見たササの葉の点粒

矢印のとこ。

拡大

モンクチビルテントウ
Platynaspis maculosa
体長3㎜。なんか毛深い。

テントウムシハンドブックの学名は、

Platynaspidius maculosus になっていたが、属名が女性型なので種小名も変更になったらしい。

腹面

モンクチビルテントウ
Platynaspis maculosa
口のあたり。


テントウムシがいたササの葉裏。

アブラムシのコロニーができはじめていた。

ササコナフキツノアブラムシとかその辺の種類だと思う。

1齢幼虫に2型あり、一部はツノが長い兵隊アブラムシになるやつ。

生殖に関与せず、コロニー防衛のためだけの存在。

真社会性の昆虫。

アミメアリが甘露を舐めに来ていた。

一昨年同じ場所でゴイシシジミを見かけたことがある。

チョウチョなのに幼虫が肉食性でアブラムシを捕食する。

ツイッタに貼ったと思う。

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追記

翌週の日曜日、同じササを観察したら本種の幼虫がアブラムシをムシャっていた。

モンクチビルテントウ幼虫
Platynaspis maculosa Larbae
小判型の扁平な幼虫である。

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ではまた

2025年8月23日土曜日

ヒラタトガリカメムシのオス

昨年初見の国内外来種、ヒラタトガリカメムシ。

今年も見かけたので、当地にも定着した模様。

昨年の記事ではメスだったが、今年見たのはオスだったので交尾器辺りとかを拡大してみた。

2025年8月10日

ヒラタトガリカメムシ
Brachymna tenuis
腹面
ヒラタトガリカメムシ
Brachymna tenuis
昨年見たメスと比べると腹面の黒点列が目立つが、性差なのか個体差なのかは不明。

交尾器後方観

ヒラタトガリカメムシ
Brachymna tenuis
同ちょい斜めから
ヒラタトガリカメムシ
Brachymna tenuis


ではまた

2025年8月16日土曜日

モンキゴミムシダマシの蛹と幼虫のカケラ

前々回の記事↓の余録。

「怪獣の背中的幼虫・・・セモンホソオオキノコ」

食害されて粉々になったキノコの下から出てきたモンキゴミムシダマシの新成虫。

モンキゴミムシダマシ
Diaperis lewisi

セモンホソオオキノコの幼虫と違ってキノコに潜り込んだまま生活するようで本種の幼虫は見逃していたようだ。

蛹が少し残っていたので撮影。

モンキゴミムシダマシ蛹
Diaperis lewisi

腹端に終齢幼虫の脱皮殻(矢印)がついていたので参考のため選り分けてみた。

モンキゴミムシダマシ脱皮殻
Diaperis lewisi

幼虫の胴体には目立つ構造はなさそうで、尾突起も見つからなかった。

(脱落している可能性はある。)

頭部をバラシて拡大。

頭部背面側

大顎
頭部腹面側
右側の小顎はちょっと向きがおかしくなっている。

小顎と下唇の拡大

小顎髭は3節、下唇髭は2節。

大顎とか見ると臼状部が発達しているようには見えないので、切り裂いて飲み込んでいるような感じ?


ではまた


2025年8月9日土曜日

コモンツチバチの♀

貼るだけ回。

8月最初の日曜日、キンモウアナバチの営巣地を眺めていたら。。

模様のはっきりしたツチバチが疾走していた。

見ているとキンモウアナバチの羽化した穴に潜っていったり、出てきたり。

寄生するコガネムシの幼虫を探しているのだろう。

穴に潜ったところで、フィルムケースを被せておいて確保。

背面

コモンツチバチ
Scolia decorata
似たのにオオモンツチバチがいるが、複眼後縁に黄紋があることや、腹部後方の黄紋がつながることで区別できる。

翅脈

コモンツチバチ
Scolia decorata
正面顔
コモンツチバチ
Scolia decorata
舌は短いので、蜜腺の浅いヤブカラシとかの花で吸蜜している。

おまけ

腹面から見た産卵管

コモンツチバチ
Scolia decorata
引っ張り出すと結構長く、2㎜ほどある。


オスのコモンツチバチは一昨年紹介済み↓

「コモンツチバチの拡大画像」


ではまた

2025年8月2日土曜日

怪獣の背中的幼虫・・・セモンホソオオキノコ

7月最初の記事↓

「ちょっと面白い産卵管・・・セモンホソオオキノコ」

このキノコ、アイカワタケではとツイッターでご教示いただいた。

(私では判断できない)

翌週、ネタになるかもと上の方の5㎝程の小さいキノコを持ち帰ってタッパーに詰めておいた。

今回はそのキノコに涌いた幼虫。

2週間ほどで終齢幼虫らしきものが。

セモンホソオオキノコ幼虫
Dacne picta
胞子まみれ。

洗浄して拡大。

頭部背面

個眼は5対まで確認できる。6対かも知れない。


腹部背面には複雑な突起列があり、後方ほど発達する。

セモンホソオオキノコ幼虫
Dacne picta

尾突起を腹部後方から。


おまけの蛹

腹面

セモンホソオオキノコ蛹
Dacne picta
側面
セモンホソオオキノコ蛹
Dacne picta
矢印のところ、触角。

短くて先端が球桿状。

この形状と体長でセモンホソオオキノコの幼虫と蛹に決めた。

背面

背面にはトゲが並ぶけど、幼虫と比べると簡素。

ちょっと斜めから

セモンホソオオキノコ蛹
Dacne picta


ではまた