2020年10月24日土曜日

カエンタケ

我がお散歩コースに

ナラ枯れがみられるようになって

そのうち来るんじゃないかと思っていた。


カエンタケ Trichoderma cornu-damae
まだ幼菌ぽい。

ナラ枯れしたコナラの木の根元。

有毒注意。

触るだけでも皮膚がただれるとか。

属名は Podostroma が使われているところがあるが、

 Trichoderma が正しいようだ。


ではまた

2020年10月17日土曜日

カノコガの卵

こないだの日曜日は一瞬晴れたり曇ったり曇ったり曇ったり。

の散歩で見かけた蛾。

カノコガ Amata fortunei ♀

超普通種ではあるが、なんとなくフィルムケースに取り込んで一晩経過。


卵産みました。

カノコガ Amata fortunei 卵
ほぼ球形。

ヤガ科の卵みたいに強い印刻はない。

拡大。

カノコガ Amata fortunei 卵
うっすらと模様が見える。

幼虫は赤黒い毛虫。

旧ブログで紹介してます。↓ 

insectmoth.hatenablog.com

 

地表生活の雑食性。

しなびた葉っぱや虫の死骸を食べているらしい。


おまけ

死んだので交尾器観察

カノコガ Amata fortunei ♀交尾器

なんか捻じれてる感じ。


ではまた

2020年10月10日土曜日

クロホシアメバチ

2021年11月13日改題

日本産ホシアメバチ属の総説みたいな論文が発表されて種名が判明したので改題しました。

論文は以下↓

「Integrative taxonomy and analysis of species richness patterns of nocturnal Darwin wasps of the genus Enicospilus Stephens (Hymenoptera, Ichneumonidae, Ophioninae) in Japan」

虫が少なくなったなぁ、

昔と比べて、とか季節的にとか色々含め、、

とか言いつつ、知らない虫には事欠かず。

この日曜日は飴色のヒメバチを採ってみた。

ふわふわ飛んで止まらないので生態写真はなし。

背面。

クロホシアメバチ Enicospilus nigropectus
長い触角を入れるとよく分からんな。

例によって以下のサイトで総当たり(素人同定)

「日本産ヒメバチ目録 Check list of Japanese Ichneumonidae」と

「Information station of Parasitoid wasps」で絵合わせ同定した結果、

ホシアメバチ属までは確実そう。


上記サイトからアメバチ亜科 Ophioninae の特徴を抜き書き

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前翅翅脈2m-cu脈を有する。

触角鞭節は13節以上。

後体節第1背板の気門は側方から見て、節の中央より後方で、基部方(前方)は背面からみてスレンダーで、時折筒状、しばしば先端方(後方)にかけて幅が広くなる。後体節第1腹板は大抵気門の位置かより後方の位置まで伸長する。

アメバチ型体型。後体節は側方より圧され、背面から見て幅が狭く、平べったい。その為、第3背板と第4背板は幅より高さが長い。フ節爪は大抵くし歯状。産卵管はやや先端方に、ほぼ常に背面の切れ込みを有する。しなやかな産卵管が多い。

前翅は鏡胞を欠き、2m-cu脈は本来鏡胞のあるあたりの位置より明瞭に基部寄りで合流する。

単眼は大抵大きく、側単眼の縁は複眼に接近する。体色は殆どの種で黄褐色(いわゆる、アメ色)、一部種で黒色部を有したり、全身紫色。フ節爪は密なくし歯状。体長は10~30 mm以上。触角は大抵長い。

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同じくホシアメバチ属 Enicospilus の特徴

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体色は全身黒紫色ではなくアメ色など

後頭隆起線は完全

大腮先端は2歯

前翅翅脈1m-cuは両端以外で翅脈の分岐を有しない。

前翅は縁紋の後方に微毛に覆われない明瞭な透明域を有し、多くの場合、

小節片を有する。

大腮はねじれる。

前脚脛節棘は内側にブラシ状の剛毛を有するのみ。

後体節第2背板は基部中央に隆起を欠く

後脚付節爪の櫛歯は発達するが爪の先端を超えて伸びない

大腮は先端にむけて幅が強く狭く、中央の幅は基部の幅の0.3倍程

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胸部背面


胸部側面

拡大するといろんな彫刻が見えて面白い。

翅

微毛の生えない透明域と翅脈から遊離した硬化部(小節片)がある。

腹柄の辺り
spは気門、矢印は腹板の終点

腹端
産卵管は短め。判りにくいけど切り込みがある。

顔
大顎の歯は2個

顔2
後頭隆起線は背面まで完全。

大顎
内歯が前方に向いているのを「ねじれる」と表現しているみたい。

大腮2
大顎の基部の幅(黄色)と中央の幅(緑)は1/3くらいで狭くなっている。

前脚の爪
後脚の爪は撮り忘れたけどほぼ同じ。櫛歯が先端の爪より長くなることはない。

前脚の脛節距
触角のお掃除専用道具?

同日採れたたぶん同一種の横向き
クロホシアメバチ Enicospilus nigropectus

種までは似たのばっかりなのであきらめた。
新種がバシバシ増えてそうだし。

ではまた。

2020年10月3日土曜日

ノミナガクチキの1種

最近、新顔を見掛けない。。。。

けど、腐葉土持って帰ってもソーティングする暇がちょっと取れない感じなので、、、

谷筋のジャゴケの生えた岩盤ぽい斜面の、、、


イノデ類の枯れ葉が垂れ下がっているところ

を、ぺしぺし叩いてフィルムケース1本分のゴミを持ち帰ってみた。


クモとかもいっぱいいたけど、今の時期はあまり成体がいないようでネタにならなそう。


そんな中いた地味甲虫。

ノミナガクチキ属の1種 Lederia sp.

ナガクチキムシ科 Melandryidae に属する。

体長は2㎜無く、1.8㎜程度だから

チビノミナガクチキ Lederia japonica かも。


側面

ノミナガクチキ属の1種 Lederia sp.
腹面
ノミナガクチキ属の1種 Lederia sp.

Lederia 属の特徴(原色日本甲虫図鑑3巻より)

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体型は卵型で背面は膨隆する。

後脛節端棘は櫛状で後脛節と同長かより長い。

触角は球桿を持つ

触角第2節は太まる

小盾板は見えない

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などなど、

前脚基節は前胸腹板突起によって隔てられる、というのもあったがよく判らず。

照明をもっと明るいのに変えないと無理じゃな。


ところで、

属名の Lederia は Lederina かも知れない。

保育社の甲虫図鑑では Lederia だが、ネット上では Lederina と表記されているところがある。

「日本列島の甲虫全種目録 (2020年)」とか。

Lederina は亜属名な感じだけど、最近属に格上げされたのかもしれない。


ではまた

2020年9月26日土曜日

今年流行り?のアカギカメムシを見た

もうツイッターで呟いちゃったけど、

すぐに埋もれてしまうのでブログにも記録。

2020年9月21日、神戸市須磨区

アカギカメムシ Cantao ocellatus

トリミング

アカギカメムシ Cantao ocellatus

南方系のカメムシだが移動性の強い種で、今年は特に多かったようであちこちに目撃情報があり、北海道でも複数見つかっている。

というのをツイッターで見ていたので、散歩のたびに食樹のアカメガシワを気にしていたら、先週ついに出会えた。

情報大事。

手の届かないところで採集はしていないが、特徴のある大型カメムシなのでまず間違いはないだろう。

1993年発行の日本原色カメムシ図鑑第1巻では分布が「九州(?)、南西諸島、東洋区」だったのが、2012年発行の日本原色カメムシ図鑑第3巻では「本州(山口県)、四国、九州、屋久島、トカラ列島、奄美大島、徳之島、沖永良部島、南西諸島、うんぬんかんぬん」とずいぶん分布が北上している。

幼虫はそこらに生えているアカメガシワの実で生育するので、こちらでもそのうち幼虫がみられるかもしれない。


同日に見た同じキンカメムシ科の大型種。

オオキンカメムシ Eucorysses grandis

本種も元々南方系のカメムシだったと思うが、関東以南の照葉樹林で生活しているとのこと。本種も移動性が強くて北海道や東北、高山帯でしばしば見つかる種類である。幼虫はアブラギリ、センダン、クチナシ、キブシ、ハゼなどの実で生育するそうな。

本種も南から飛んできたのかと思っていたが、神戸だと土着してるみたいである。


自分のツイッターを検索して出てきたお散歩コースにおける

オオキンカメムシの目撃(撮影)記録

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2015年6月14日クリの花

2016年10月10日ヘクソカズラ?

2017年3月5日シイの木?

2018年9月30日シロダモ

2020年9月21日アカメガシワ

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割りと毎年見てますな。

こちらもそのうち幼虫がみられるかも。


ところでアカギカメムシには前胸にカッコいいトゲが生える変異があるそうで、南に行くほどその割合が増えるそうだ。

こっちにも飛んでこないかしらん?


毎年、春以降にウスバキトンボやウラナミシジミが北上しては冬に死滅しているのは有名だが、思った以上に多数の種類が分布拡大を狙って北上しているのだろう。

こういうのを「無効分散」というが、案外無効ではないのかもしれないね。

以前旧ブログで紹介したリュウキュウフトスジエダシャクも地味な見た目で目立たないけどそんな種類かも知れない。↓

 

insectmoth.hatenablog.com

 


ではまた


2020年9月19日土曜日

ヒサゴクサキリ

 今週は(も)見た虫貼るだけ。

ササの葉裏に隠れていた。2020年9月13日

ヒサゴクサキリ Palaeoagraecia lutea

ヒサゴクサキリ Palaeoagraecia lutea

前胸背に、ひさご(瓢箪)型の模様がある。

ヒサゴクサキリ属は世界に5種、そのうち日本産が3種だそうだ。

顔面に特徴的な緑色斑紋がある。

ヒサゴクサキリ Palaeoagraecia lutea

虫除け着いた手で触角触ったら怒られた。

この仲間は怒りんぼが多い。


過去の写真をあさったら、幼虫の画像が見つかった。

2011年7月17日
メスの亜終齢くらい?

手前のピンボケシルエットはなんじゃろ?

ヒメクビナガカメムシかな?

今の今まで気が付いてなかったよ。。


ではまた

2020年9月12日土曜日

カニグモ科あらためエビグモ科の卵嚢

2020年11月21日追記

当初カニグモ科にしていましたが、エビグモ科だったのでタイトル変更しました。

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ネタがないので中途半端な飼育記録でお茶濁すなり。

しばらく前の2020年6月28日、クモの卵嚢を見掛けた。

膝くらいの高さの葉っぱに産み付けられていたもの。

カニグモ科 Thomisidae
エビグモ科 Philodromidae gen.sp.
 卵嚢

(孵化してから判明)

造網性のクモは飼育できる気がしないけど、
徘徊性っぽいので持ち帰る。

7月3日、卵嚢内で孵化した模様。


7月6日、クモらしくなってきた。



7月8日、卵嚢内で1回脱皮してから外を伺うようになる。
生まれたてと違って毛が生えて脚が長くなった。

手持ちの飼育昆虫からヒラタチャタテを与えたら食べてくれた。

ヒラタチャタテの飼育容器。
タッパーに飽和食塩水を張って、
スーパーの生シラスの容器で足をかまして、
使い終わったバターケースを乗せる。
で、小動物飼育用の粉末飼料を撒いて、
ヒラタチャタテを放す。
タッパーの蓋を閉めて放っておくとアホほど増えます。

飽和食塩水を入れるのは、相対湿度を75%RH前後にするため。
乾燥しても湿気すぎても絶えてしまいます。
中の丸いのは濾紙。生活空間の表面積を増やすため。

粉末飼料はオリエンタル酵母工業株式会社の
「マウス・ラット・ハムスター用飼料MF 粉末タイプ」
最小ロットが10㎏だけど、個人購入可能です。

関東だったら日本クレア株式会社で同じようなのを扱っていると思う。

ヒラタチャタテは♀のみで単為生殖するため
条件が良ければドンドン増える。

わちゃわちゃ

クモに戻りまして、、、

8月18日、体長3㎜程。2回ほど脱皮。


8月27日、ちょっと餌をキイロショウジョウバエに変えてみる。

食べた食べた。

8月31日、カニグモ科だろうけど、なんでしょね?

カニグモ科 Thomisidae gen.sp. 幼体
エビグモ科 Philodromidae gen.sp. 幼体
白バランスおかしい。。。

クモの飼育容器はガラスの押し蓋ビン。
いつも押し蓋の隙間にいるので写真が撮り辛い。
塩ビのフタにピンセットで穴開けて、
1個だけ大きめに開けて綿栓をして吸水場兼給餌口とする。

キイロショウジョウバエの飼育容器はこんな。
コーヒー瓶の蓋にステンレスネットを半田ごてで張り付けたもの。
これにバナナを1本ちぎっていれ、粉末エビオスをパラリと撒く。
最初は蓋を開けて外に2・3日置いておくと勝手に卵を産むので、
ウジが見えた頃に蓋をする。
蓋には金魚のブクブクパイプを通す穴が開けてあり、
成虫だらけになったら、上の写真のように新しいコーヒー瓶に繋げば更新できる。

クモにショウジョウバエを給餌するときに使う小道具。
直管式の吸虫管と言いましょうか。
シリコンチューブに使い終わったシャンプーボトルの中のパイプを繋いだだけの道具。パイプとシリコンチューブの間にフィルターを挟んで虫を吸い込まないようにしてある。
さっきのコーヒー瓶のブクブクパイプの穴からハエを吸い込んで、、、
マイクロピペットの先を適当なサイズに切り取ったものを嵌め、
クモの瓶に差し込んでプッと吹き込みます。

以前記事にしたエアーピンセットの親戚ですな。↓

私はクモは詳しくないので、成体じゃないと同定できない。
飽き性なので最後まで飼育できるかわからないので
とりあえず記事にしておく。

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2020年11月21日画像追加

2020年11月11日撮影

エビグモ科 Philodromidae gen.sp.

少しづつ成長していますが、エビグモ科最普通種の

アサヒエビグモ Philodromus subaureolus のような気がしてきました。

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ではまた