お散歩でのネタが全然なので、冷蔵庫に入れっぱなしだったキバラケンモンの交尾器を観察してみた。
6月に持ち帰った繭から羽化したもので、その記事はこちら↓
「キバラケンモンの野外での繭」
腹部を取り出して、10%KOH水溶液中で加熱して筋肉を溶かして洗浄、
整形したのが下図
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キバラケンモン Trichosea champa Male genitalia |
背景は1㎜方眼。
下の矢印は交尾器に被さっていた第8腹板をひっくり返した状態。
第8腹節後方に嚢状部があり毛束を備える。
この毛束は「coremata;コレマタ」と呼ばれる器官で、交尾のためメスに近づく際に反転して芳香を出すそうだ。要は「逃げなくていいよー同種のオスだよー敵じゃないよー」とアピールするためらしい。
黒バック
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キバラケンモン Trichosea champa Male genitalia |
本種のコレマタは第7腹節後方にもあり、縦に2本みられた。
本種は縦並びだけど、種類によって違いがありヒトリガ科などでは左右に一対枝分かれしたコレマタを備える。
コレマタの毛束先端の拡大
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キバラケンモン Trichosea champa coremata |
中空のようで縦皺があり先端がやや膨らむ。
直径は0.03㎜ほどで、先端は0.04㎜くらい。
嚢状の基部の拡大
毛の基部はドーナツ状で、嚢状部から毛束に芳香物質を押し出しているようだ。
おまけ
phallus;挿入器のvesica;内袋を反転したらこんな形。
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キバラケンモン Trichosea champa phallus |
細い管の先が射精管の開口部
別方向
盲嚢部がある。
クルリと反対側。
矢印のトゲトゲはcornuti;コルヌティ(複数形、1本の場合は単数形のコルヌツス;cornutusを使う)
交尾の際に錨のように固定する役目を持つ。
ではまた
あ、これが今年最後の投稿になるかと思います。
皆様良いお年を