2026年8月22日土曜日

ヤブミョウガスゴモリキバガちゃれんじ失敗

お散歩コースに4・5年前から突然ヤブミョウガが生えてきだした。

ヤブミョウガPollia japonica

少しずつ増えていっているので、

そのうちアレが来るかも?と思っていたら、、、

7月下旬に小さな食痕。

8月上旬、上とは別の食痕。

ヤブミョウガスゴモリキバガ
Idioglossa polliacola

薄皮一枚残した特徴的な食痕。

本種もこの間紹介したシロシダマイコガのように小さな穴を開けて葉の表と裏を行き来できるようにして外敵から身を守っている。

裏面

拡大
ヤブミョウガスゴモリキバガ 繭
Idioglossa polliacola
繭っぽいのを確認して確保。

羽化しないなぁ?と今週取り出してみたら、、、

し、死んでる。

羽化したあと潜り込んだまま気が付かなかったみたい。。

ヤブミョウガスゴモリキバガ
Idioglossa polliacola
ホソキバガ科に属する。
本種は小蛾類には珍しく、後翅にも模様が入っている。
画像の矢印が後翅。

これを展翅する技術は持ってない。
展翅標本欲しかったのに。。

また来年である。
生きてたら、、、

ではまた



2026年8月15日土曜日

目ン玉つながりのクチキムシ

もう虫枯れ。。

お散歩コースもセミの声を聴きに行くだけみたいな感じ。

なのでちょっと前にみた虫。

生態写真は撮ってなかった。

2026年6月28日採集

フナガタクチキムシ
Isomira oculata
体長6㎜ほどの♂

腹面

頭部拡大
複眼が非常に大きく、複眼間は個眼2個分の間隔しかない

だそうだ。

頭部腹面側

フナガタクチキムシ
Isomira oculata
腹面側はほぼつながっている。

ということでタイトルは「目ン玉つながりのお巡りさん」、

じゃなくてクチキムシ、とあいなった。

おまけ

後脚の爪

クチキムシなので爪は櫛状、

跗節が葉片状に拡がらないのは本属の特徴だそうな。

昔はクチキムシ科で独立していたけど、今はゴミムシダマシ科に含まれて、クチキムシ亜科だそう。

ではまた

2026年8月8日土曜日

謎ハマキ

日曜日に砂防堰堤のなんでもない草地で見かけた小蛾。

2026年8月2日
ハマキガ科の一種
鉛色の光沢のある星を散らしていて中々の美人さん。

幸いにも確保できたので拡大

翅拡げてみる
ハマキガ科の一種

で、手持ちの図鑑類をあたってみたのでけれど、、、

これというのが見当たらない。

なんで?

銀星の散らし具合はサッポロヒメハマキに似てなくもない。

胸に一対の白斑とか、前翅縁毛が白黒マダラとか、寸詰まりの翅型とかなんか変な印象のある蛾である。

意表をついてハマキモドキ?とか迷走するも

やっぱりヒメハマキガ亜科のなにかであろうと思う。

神戸の低地で新種がいるとは思えないのだが、

何者なのだろう?


ではまた

2026年8月1日土曜日

マダラオオアメバチ

ヒメバチ撮ったけど、珍しくたぶんこの種であろう、というところまで行ったのでタイトルを種名にしてみた。

日曜日に見掛けたこんなヤツ。

マダラオオアメバチ
Stauropoctonus bombycivorus
典型的なアメバチ体形のヒメバチ。

おっきいので、ひょっとして属までくらいなら判るかも?と採集した。

例によってヒメバチの検索表から特徴を羅列。

アメバチ亜科Ophioninaeの特徴

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後体節第1節は細く気門は後方にある

背面から見て幅が狭いアメバチ型体形

産卵管は背面に切れ込みを持つ

前翅は鏡胞を欠き、2m-cuは本来鏡胞のある位置より基部寄りに合流する

前翅のsecond subdiscal cellの後縁に暗褐色の翅脈を有する

単眼が大きく後単眼は複眼に接近する

跗節の爪は密な櫛歯状←これだけ確認してなかった。

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Stauropoctonus属の特徴

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後頭隆起線を欠く

大顎は強く捻じれる

中胸腹板の後方隆起線は完全

前翅翅脈2r&RSは基部縁紋付近で幅が顕著に広くなる

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で、日本産ヒメバチ科目録を見ると、Stauropoctonus属の日本産既知種は3種のみではないか。

1種は屋久島産で除外、本州で記録のあるS. infuscus は、

愛媛大学の「日本産ヒメバチ目録」で画像を確認したら腹部が全体褐色なので違うということにして、残ったマダラオオアメバチStauropoctonus bombycivorus ということになった。

信用できる2・3の寄生蜂のサイトにあるマダラオオアメバチの画像を見ても違いが見当たらないのでたぶん合ってる、と思う。

以下画像。

背面

マダラオオアメバチ
Stauropoctonus bombycivorus
大きな虫の撮影技術は壊滅的、、、

つぎはぎ翅脈画像

マダラオオアメバチ
Stauropoctonus bombycivorus
青丸が本来鏡胞がある位置。

頭部を後ろから

後頭隆起線はなく、後単眼は複眼と接している。

胸部側面

胸部背面
前伸腹節の印刻はワタクシ的にはいまいち。

後体節第1節(腹柄節)

気門は後方に開口してる

腹部、途中

なんとなく気門の位置に矢印打ってみた。

だんだん前にずれている。

腹端

鞘から産卵管を出してみた。意外と短い。

上面に切り込みがありますな。

正面顔

斜め顔
マダラオオアメバチ
Stauropoctonus bombycivorus
大顎は捻じれて歯が水平にかみ合うようになっている。

噛むより、挟み切る感じだろうか。


ではまた

2026年7月25日土曜日

野生のカツオブシムシ

カツオブシムシと言えば、毛織物の害虫として知られているが

野外性の種類もいる。

日曜日のお散歩で見かけたのはこんなヤツ。

なんか模様のあるキスイムシ、、、?とか思いながら持ち帰り。

拡大

ベニモンチビカツオブシムシ
Orphinus japonicus
体長3.5㎜ほどのカツオブシムシ科だった。

腹面

ベニモンチビカツオブシムシ
Orphinus japonicus
触角が特徴的

先端2節が幅広く円形に近い。

甲虫図鑑の図版の触角はもっと大きいからこちらは♀だと思う。

昔見たのはもっと触角大きかったような?とハードディスクを探したら出てきた。↓

ベニモンチビカツオブシムシ
Orphinus japonicus
2001年に撮ったものなのでイマイチな画像だけど触角の大きさが違うのが判る。こちらが♂だと思う。

往年の名機、NIKONのスイバルデザイン COOLPIX E995での撮影。

25年前なのでディフューザーって何ですか?な頃なので、、、

ところで本種は甲虫には珍しく単眼がある。

ベニモンチビカツオブシムシ
Orphinus japonicus
カツオブシムシ科には額の真ん中に単眼を持つ種類が何種かいる。

他にはヨツメハネカクシの仲間は単眼を2個持っている。


ではまた

2026年7月18日土曜日

ウッカリ者はヤラレル定め

いきなり酷暑でお散歩コースは早くも虫枯れの様相。。

毎年見掛ける虫の種類が歯抜けのように減っている気がする。

愚痴はさておき、こんなのがいた。

拡大
ヒメカラスハエトリ♀
Rhene albigera
なにか白いプニプニを咥えていた。

いつもなら正体不明で終わるところだけど、ヒントが周りに写っている。

シダはベニシダの仲間で小さなミノがくっ付いている。
裏面を拡大
シロシダマイコガの巣
Pachyrhabda aedificatrix
胞子嚢が食い荒らされてシート状の糸で覆われている。
で、矢印のところで表側のミノにつながっている。
外敵に襲われると、表側のミノに退避する仕組み。

食草と習性からシロシダマイコガと判る。
ニセマイコガ科に属する。
少なくともご近所では本種しかいない。
(シダがヤブソテツならまた別種が存在する。)

ほとんどのいもむしは糸の下に隠れているけれど、たまに外に出ているのがいる。
シロシダマイコガの幼虫
Pachyrhabda aedificatrix
こういう危機感のないウッカリ者がハエトリグモに食べられたり、寄生されたりするのだろう。

シロシダマイコガの成虫については旧ブログで紹介している↓

insectmoth.hatenablog.com


ではまた

 

2026年7月11日土曜日

雪平鍋的な点刻?

7月最初の日曜日は降ったり止んだりの雨模様。
ほとんど虫はいなかった。
なんかまっ黒けの虫がいたので持ち帰り。
クロハナムグリ
Glycyphana fulvistemma
なんのことはない、擦れっすれのクロハナムグリだった。
雨で濡れていたから斑紋が見えなかっただけで、乾くと白斑の名残りが残っていた。
ちょっと調べてみたら、2年生きる個体がいるようでこれもそうなのかもしれない。
いつも見掛けるのはもうちょっと艶消しな感じで、黒い部分も粉を吹いたような感じだったのでよく判らなかった。

裏面

前胸辺りの拡大
クロハナムグリ
Glycyphana fulvistemma
付着物が取れてしまっているので点刻がよく判る。

もうちょっと拡大。
クロハナムグリ
Glycyphana fulvistemma
ただの点々かと思っていたけど、場所によっては雪平鍋みたいな点刻とか、「 )」型の点刻とか。

なんか凝ってるなぁ、と思いました(小並みな感想、、、)

ではまた