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2024年7月13日土曜日

マルツノゼミの一種

七夕の日曜日。

もう本当に久しぶりの晴れ間である。

フラフラ飛んでるエゾオナガバチっぽいのを見掛けて、欲をかいて先に写真を撮ろうとしてそのまま逃げられちゃったり。しょも。。

エノキのひこばえにちんちくりんのアワフキムシっぽいのを見掛けてパチリ。

マルツノゼミGargara genistae?

アワフキじゃなくツノゼミだった。

日本のツノゼミは海外のと比べておとなしめのデザイン。

マルツノゼミの仲間らしい。

「九州でよく見られるウンカ・ヨコバイ・キジラミ図鑑(櫂歌書房)」をみるとマルツノゼミそのもののように見える。

「セミと仲間の図鑑(トンボ出版)」のマルツノゼミは翅に帯がある標本が載っていてオビマルツノゼミと素人目には区別がつかない。。

「新訂 原色昆虫大図鑑3(北隆館)」をみると、上記2種に加えてハコネマルツノゼミのほか図がないけどミヤママルツノゼミ、イボタマルツノゼミとか言うのがいるらしい。

これはひょっとして未記載種もいるのでは?

マルツノゼミで良さげだけど無理はしない。

ということで、?付きにしておく。

以下拡大画像。背面

マルツノゼミGargara genistae?
翅端まで約4.5㎜。

腹面


翅はこんな。

マルツノゼミGargara genistae?
横。

腹部はちょっと粉拭いてる感じで点刻がある。

正面顔デデン

マルツノゼミGargara genistae?
触角は細くて基半は白色。

体表の毛は金色。


そういえば昔採った記憶が。

画像検索したら帯のある個体の写真が出てきた。

オビマルツノゼミGargara katoi?
2013年5月26日のお散歩コース産である。

近所では10年に1回しか見かけないグループである。


ではまた

2024年3月23日土曜日

チャバネアオカメムシの交尾器

今週は短め。

日曜日のツイート。


普通種の交尾器も見ておこうと持ち帰り。

チャバネアオカメムシ Plautia stali
♂交尾器
近縁にサキシマチャバネアオカメムシP.sakishimensisがいるそうで、チャバネアオカメムシの把握器の突起は三つあるが、サキシマ~では二つしかないので区別できるそうな。


ではまた 

2023年12月9日土曜日

カゴノキのクスグンバイ

12月最初の日曜日。

フユシャクでも飛ばんかしらん?

と

年々少なくなる幼虫の発生量を鑑みながら

お散歩。

やっぱりいなかった。

なんかいないかとウロウロしつつ目に留まった木。

カゴノキ Litsea coreana

カゴノキはクスノキ科だけど、全く樟脳臭くない木である。

樹皮が斑点状に剥がれて子供のシカの模様みたいな木である。

だから「鹿子の木」。

なるほど。


近づいてみると、葉っぱに白い斑模様。

カゴノキ Litsea coreana

お、これはと捲ってみれば、タール状の黒いシミがある。

これ、グンバイムシにみられる食痕である。

もう時期も遅いしいないかなぁ、といくつか捲っていくと居残っていたグンバイがいたので確保。

複数採ってきたけれど、すべてメスだった。

クスグンバイ
Stephanitis tabidula

オスがいないと言うことはやっぱり時期的に遅いのであろう。

オスは死んでメスだけで越冬するのか、これから産卵して死ぬのかどっちだろ。

あとで写真を拡大してみたら、カゴノキの葉の主脈に沿って点々と産卵痕らしきものが見えた。ここを解剖して中身入りの卵でもあれば卵越冬の線が濃くなるが、食痕だらけの葉っぱに卵を産み付けることはないような気がする。

うん、思いついただけでアカンな、こんな雑な方法。


拡大
クスグンバイ
Stephanitis tabidula

腹面

クスグンバイ
Stephanitis tabidula

胸部拡大

クスグンバイ
Stephanitis tabidula

クスグンバイはツツジグンバイ属Stephanitisに属す。

ツツジグンバイ属のうち、クスノキ科を食樹とするものに、クスグンバイの他にタブグンバイ、ヒメタブグンバイ、ヤブニッケイグンバイなどの近縁種がいるらしく、互いによく似ている。

クスノキやタブ、ヤブニッケイなどすべて近所に生えているような木である。

カメムシ図鑑3巻にあるツツジグンバイ属の検索表を見ると、クスグンバイ以外は前胸の側隆起はないようなことが書いてある。

拡大してみると今回のグンバイには短い側隆起がちゃんとあるので、クスグンバイだろうと思う。

ただ、検索表を見ていると側隆起のあるなしで分岐していった先の両方にヤブニッケイグンバイがでてくる。。。

どゆこと?

まあ、クスグンバイはクスノキ科のいろんな種類でみられる普通種みたいなので、たぶんクスグンバイでいいだろうと思う。

漏れ聞く話によるとツツジグンバイ属は種分化の真っ最中みたいな虫なので、将来的にはカゴノキ専食のカゴノキグンバイと呼ぶべき様な種が分かれていくかも知れないですな。


ではまた

2023年11月11日土曜日

チュウゴクアミガサハゴロモ来ました

六甲山系の西の端の孤立山塊である我がお散歩コース。

都市近辺だけど、外来種とか侵入種とかは世間より一歩遅れてやってくる。

2018年頃に日本に侵入した話題のハゴロモがとうとうやってきた。


こないだの日曜日(11/5)

チュウゴクアミガサハゴロモ♂
Ricania shantungensis

山の中ではなく、人家近くのイヌビワ上にいた。

在来のアミガサハゴロモは緑白色の粉を纏っているのに対し、

こちらは赤さび色の粉を纏っているのですごく印象が異なる。


無事回収できたので拡大画像を撮っておくことに。

顔

チュウゴクアミガサハゴロモ♂
Ricania shantungensis
複眼にはシマシマとかはないですな。

矢印のところに単眼があった。

翅

チュウゴクアミガサハゴロモ♂
Ricania shantungensis
色つきの翅は翅脈が判りづらい。

♂の腹端側面

チュウゴクアミガサハゴロモ♂
Ricania shantungensis
薄茶色のが挿入器のよう。

腹端腹面


腹端を斜め上から。

チュウゴクアミガサハゴロモ♂
Ricania shantungensis
尾節の背板はパカパカと動く構造だった。


おまけ

本種は大阪の大東の粘着板に捕獲されているのを10月に初めて見たのだが、見返してみたら♀だったので腹部を外して観察してみた。

腹端背面


♂と比べると尾節背板が大きかった。

粘着板にくっ付いていたのを剥がしたので壊れちゃったので接続部分を両矢印で示す。

♀腹端側面
チュウゴクアミガサハゴロモ♀
Ricania shantungensis
白色の袋はたぶん貯精嚢。

♀腹端腹面


ではまた

2023年9月23日土曜日

ニセヒメクモヘリカメムシ

この間のお散歩では何も採っていなかったので、その前の週にウッカリ採ってしまったものを拡大してみた。

2023年9月10日

ニセヒメクモヘリカメムシ
Paraplesius vulgaris
とてもよく見かけるカメムシ。

が、ソックリさんがいるので注意がいる虫でもある。

背面

ニセヒメクモヘリカメムシ
Paraplesius vulgaris
シュッとした体型。

腹面

ニセヒメクモヘリカメムシ
Paraplesius vulgaris
腹面は基部のみに黒色が現れる。

近縁のヒメクモヘリカメムシ P. unicolor には黒条があることで区別できるそうだ。

頭部背面

ニセヒメクモヘリカメムシ
Paraplesius vulgaris
先端に突出している3個の突起は、真ん中が「中葉」、左右が「側葉」と呼び、本種では中葉より側葉が長く先端でわずかに外に向くことが特徴で、ヒメクモヘリカメムシではほぼ同じ長さになるそうだ。

見かけてもちゃんと確認したことが無いのでヒメクモヘリカメムシはここらでは未確認。ニセよりも山地性らしい。分布も北寄りらしいので、ここらにはいないかも。

頭部側面

ニセヒメクモヘリカメムシ
Paraplesius vulgaris
横から見るとこんな顔。

ちょっと開翅

ニセヒメクモヘリカメムシ
Paraplesius vulgaris
ガラス様の繊細な翅である。

足下から飛んで逃げることがよくあるけど、飛んでいるときはカメムシに見えなくて「なんじゃコレ?」と止まったところでよく見ると、いつもの、、となるヤツである。

飛んでるときにカメムシに見えないのはこの翅のせいかも。

腹端にサル顔のカプセルがあるのでオスですね。


ではまた

2023年9月16日土曜日

マエグロハネナガウンカの卵は王冠付き?

日曜日のお散歩でみかけたクモの巣。

アシナガサラグモ Neriene longipedella
不規則な感じの糸が全体として伏せたお椀型なので、サラグモ科だろう。
犠牲者の方に意識が行ってクモちゃんと撮ってなかったけど、お尻の模様からアシナガサラグモでいいと思う。
普通種だし。

犠牲者の方は久し振りに見たハネナガウンカの仲間なので、横取りして持ち帰り。

背面

マエグロハネナガウンカ
Zoraida pterophoroides
正面
マエグロハネナガウンカ
Zoraida pterophoroides

拡大してみると複眼の中まで溶けており、中身はすっからかん。


食後の獲物を横取りしただけのようじゃ。

なので、それほどクモには恨まれてないと思う。

チョット巣は潰したけど。。


翅

マエグロハネナガウンカ
Zoraida pterophoroides
前翅長は14.5mm。
中身が無いのでとても脆い。
翅脈の中まで吸われているのか、スライドグラスで挟んだら基部が割れてしまった。
近縁にシリアカハネナガウンカとかウスマエグロハネナガウンカとか似た種がいるのでこの辺難しい。
前縁の模様のギザギザ具合からマエグロハネナガウンカとしたが、ちと自信が無い。

腹側
腹部は破損して中身が見える。
楕円形の何かがチラホラ。
どー見ても卵。

拡大
先っちょに小さな王冠みたいなものがある。
半翅目の卵によく見られる蓋の部分だろうか。


ハネナガウンカ類はサルノコシカケ系の硬いキノコにつくそうだ。

どうやって餌を採っているのかナゾである。口が針なのに。

なんか溶かして吸ってるのだろうか?

とりあえずキノコに王冠付きの卵が刺さってるかも知れないので今後は気をつけて見たいと思う。(たぶん忘れてる)


ではまた